友人の話。友人の会社では、今、「単価アップ」が叫ばれているという。消費税も上がり景気も若干良くなった。その中で「単価アップ」という話がでるのはなんら不思議ではない。ただ、それが意味もなく目標になっているのが納得いかないらしい。
企業が利益を追求するのは当たり前のことだ。利益アップのために単価アップを狙うのもいいだろう。しかし、単価アップは単なる指標の一つ、つまり目標であって目的ではない。何のために単価アップするのか、その目的があやふやなまま目標だけたてても意味がない。目標が目的になってしまっているいい例だ。
戦略のないところに戦術は立てられない。相手の戦力を把握し武器と兵力を整え戦いに望まなくては勝てるはずもない。良い武器を手に入れることや兵士を鍛えることは戦いに勝つための準備であって、準備すればオシマイではない。ましてや準備だけで戦いに勝ったわけではないのだ。
それだけでなく、社内の戦いで疲れきってしまって社外に打って出る気力がなくなってしまうのだという。目的と目標を履き違えやすい会社に良くある話だ。ホントあの本社どうにかして欲しい、と友人は怒り心頭だった。
その気持ち、よくわかるよ、マジで。