デジタル放送の弊害といっていいだろう事のひとつに、エンコードによるタイムラグがある。デジタル化された信号を復号しなければならないため、どうしてもリアルタイムではなくなってしまうという奴だ。それが原因でデジタル放送では時報はなくなり、一秒を争うであろう
緊急地震速報が役に立たなくなったりする。
みんながみんな秒単位で正確な時間を知りたいわけではないので、時報はなければ無いで慣れてしまうだろう。緊急地震速報はイザというときには少々不安が残るが、そうそう頻繁にあるものでもない。日常の問題はそこではなく、このタイムラグで一番イライラするのは実はチャンネル切り替えのときなのだ。
俺のHDレコーダだけの問題なのかもしれないが、チャンネル切り替えがアナログTVなどと比べると格段に遅い。全てが若干程度遅くなるならまだしも、何時間か時間を開けてからチャンネルを切り替えると、まるでサスペンドから復旧しているかのような遅さで切り替わる。その後は若干速く切り替わるのだが、それでも0コンマ数秒くらいのタイムラグはある。地上波アナログからBSへのいわゆる放送切替時なども同じで、さっさと切り替わって欲しいのに全く切り替わらなくてストレスが溜まる。
さらには「受信できない」とか「契約が必要」とか、放送が映らない理由が判明するにも数秒かかる。これも全くいただけない。俺が大金持ちであったら、多分TVにリモコンを投げつけているに違いない。
これがPCなどのように、最初からソフトウエアの起動に時間がかかるものであればなんとも思わなかったのだろう。しかし、残念ながら今まではTVのチャンネルは押した瞬間に切り替わることが当たり前の環境だった。だからほんの0コンマ数秒~2秒くらいでも我慢できない。瞬時に切り替わらない度、「すわっ故障か?」と思ってしまう身にもなって欲しい。先にも書いたがタイムラグがいつでも一定であれば、それはそれで身体になじんでくるだろう。だが現状は使うタイミングによってタイムラグが変動する。そのせいで一向に身体になじまないのである。
DVDへのダビングは遅いし、DVDは一枚に2時間しか入らないし、DL-DVDは高いし、あっという間にHDの空き容量は無くなるし、圧縮率を変えてのダビングはぜんぜん時間短縮されないし、とにかくHDレコーダはストレスが溜まる。もっと気楽に使えるよう、HDをVHSテープみたいに使えるようにするとかして、簡単にHDを交換できるようにして欲しい。これがHDレコーダに望む最低限のことだ。もうマジにやってらんね。
なんだかむかつくので、大容量のHD交換してみようかと思っている。壊れちゃうかもしれないが、そのときはそのときだな。