会社の中にはそれなりに仕事をこなし弁もそこそこ立つ、いわゆる「できるヤツ」が存在する。その「できるヤツ」で、どんなヤツを優先すべきかは好みの別れるところだが、昇格させたはいいが思ったような働きをしないとか、逆に反対勢力みたいになっちゃったとかという話はよく聞く。
そんな「なんで昇格させちゃったんだろ」と後悔するヤツを見抜くコツがある。それは至極単純で、「そいつの提案や話が誰の得になるものか」を考えればよい。あとで後悔する奴は、大抵の場合自分のことしか考えていない。
これをやったら自分の手柄、アレが解決したら自分が楽になる・・・そんな発言や提案が多い奴は要注意だ。中には滅私奉公のオブラートに包んで自分に有利な方向に進める賢い奴もいるが、そういう奴は根本的にバランス感覚に長け、能力もそれなりに高いので問題ない。しかし、上に行けば行くほど余裕がなくなり他人に構っていられなくなり、結局自分のことだけしか考えなくなる。極稀に、自分のことしか考えていないが、それを進めることが全体に良い影響をあたえる場合もある。だがあくまで「極稀」な話だ。ベクトルが自分にしか向いていない奴は絶対にやめるべきだ。
「彼(彼女)は客のことをよく考えている」みたいな奴もよく見て欲しい。自分だけが客によく思われたくてやっていないか、単純に「すごい」と思われたいのではないのか、よくよく観察するべきである。