俺の家系は痛風のけがあるらしい。俺の親父は、俺が小学生の頃に胆石を患って入院した。その後、痛風の発作を何度か起こした。
俺もずっと血液検査では尿酸値が高い。その高さは「要再検査」とかではなく、「要治療」レベルだ。それでも痛風の発作は一度も起きたことがなかった。だから、元々の体質が尿酸値が高いのだろうと勝手に思っていた。だか、やっぱり痛風の発作が起きた。痛くてしかたがないので病院に行き、発作が一段落してから尿酸値を下げる薬を飲み始めたのである。
薬を飲み始めてすぐに体調に変化があった。若いころ、たまにしみるような尿が出ることがあった。まるでそれは体が何かを尿とともに排出しているような感じのものだったのだが、ここ10年くらいはそんな尿は出なかった。そのかわり尿酸値が年々上がっていったのだ。薬を飲み始めて数日後、久々にそんな尿が出た。
その次の変化は手の皮膚に出た。最近手のひび割れとかがひどく、皮膚科で見てもらってもさほど症状に変化はなかった。それがこの薬を飲み始めてからみるみるうちに良くなった。さらには肩こりや目の疲れなども症状も良くなってきた。さらに驚くべきことに、体が疲れにくくなってきたのである。
全てが高尿酸血症から来るものとは考えにくい。だけれども、尿酸値を下げる薬を飲んでから、あらゆる困った症状が快方に向かったのは事実だ。高尿酸血症が体に余計な負荷をかけていたのだろうか。
ある人が言っていた「慢性疾患は必ず体に負担をかけているから絶対に良くない」という言葉に、今更のように頷いてしまう。
尿酸値を下げたことにより腎臓の機能が少しずつ改善されて、老廃物の排泄が良くなり代謝が改善されたと考えればある程度辻褄があいますから。