他の競技より一足早くオリンピックサッカー女子の試合が始まる。昨年ワールドカップで優勝しているだけに期待の大きいなでしこジャパンであるが、他の国は日本対策を十二分に行なって来るに違いない。日本人の特性を生かして世界一になったバレーボールだが、今では以前日本のお家芸であったような技術は既にごく一般的なものとなっている。女子サッカーも然りで、日本の特徴である速くて正確なパスサッカーも、これからは当たり前のものになっていくだろう。技術的にかなりの差を付けないと、その差をフィジカルで埋められてしまう可能性は高い。
ただ、サッカーが他の競技と違うのは11人対11人では埋め切れないスペースがたくさんあるということかもしれん。これは計算出来ない要素が非常に多いことを意味する。高い技術と勤勉さ、それに「以心伝心」のような要素が加わった時、圧倒的なフィジカルの差などものともしない力を手に入れられそうな気がする。
さて、現実に話を戻すと、女子サッカーは本気で金メダルを取りに行くだろうから、初戦にコンディションのピークを持ってきているとは考えにくい。だから今日のカナダ戦はかなり苦戦するような気がする。だが、勝負は決勝リーグなので予選など勝ち上がればそれで良い。特に女子サッカーは予選で落っこちるチームは4チームしかない。これでメダルを本気で狙うチームがコンディションを予選に持ってきていたらただのバカだ。
対する男子はどうかというと、こっちはかなりやばい。代表選手のコメントなどから察するに、関塚監督はこのチームに細かな約束事とかをあまり決めていなさそうだ。さらには本戦前の試合で勝ってしまっているのがよろしくない。それも接戦でというのがますます悪い。なんだかドイツW杯のリプレイを見ているようで嫌になるのだ。多分スペインにチンチンにされ、意気消沈のままモロッコの驚異的な身体能力に驚きホンジュラスとはなぜか5分の試合と、2敗1分もしくは1勝2敗あたりが関の山なように思う。東が先発なら負けるんじゃないかな。理由はわからないがとにかく期待できないのだ。ま、がんばってほしいけどね。