大谷がクライマックスシリーズで日本最速の165km/hを投げたのは記憶に新しい。今まで単なる速い球だなーと思っていた大谷の投球だが、日本最速を出した最初の一投は、浮き上がるような球筋だったのには驚いた。こういうホップする球を投げるピッチャーは久しく見ていない。最近では藤川球児くらいだろうか。
松坂もすごかったよね。
ホップする球といったら、何と言っても「江川卓」だろう。俺はマジで江川キチガイで、江川の全盛期の試合はほぼすべて見ている。今のピッチャーではほとんど見ることのない、ボールの下をバットがくぐる空振りばかりなのが印象的である。
今は縦の変化ではフォークなどの落ちる球が優勢だが、江川や藤川は浮き上がる変化をさせていたのだ。落ちる球よりもインパクトありすぎだ。特に江川は終盤に行くほど球が速くなることも多く、見ごたえ満点だった。上記の映像で、2分08秒あたりにボールと判定されて激怒する江川が映し出されているが、あのあとも全く同じコースに投げ込んだり、8回まで完封していたのに9回最初の打者にホームランを浴びたあと、鬼の形相になって三者連続三振とか、とにかく面白かった。
こういうピッチャーはもう出てこないのだろうか。寂しいなぁ。大谷がストレートのキレで勝負できる投手になりますように。