知り合いの中で、人の不幸にやたら食いついてくる人はいないだろうか。
不幸というと大げさだが、人が楽しみにしていたことが何かで流れたりすると過敏に反応する類の人だ。その話が、楽しみが潰れた本人から面白おかしく話された内容ならまだいい。「いついつの何々が潰れて残念だったね」と薄ら笑を浮かべて近寄ってくる類の人だ。
俺はなぜこういうことを嬉しそうに言えるのかよくわからない。相手に何かしら憎しみを抱いているのであれば、嫌味などを言うのも控えて距離を置くのが一番だ。逆に相手に親近感を覚えているのであればうれしそうな素振りは控えるべきだ。相手にとって嬉しいことではなく残念なことなのだから当然だろう。
そういう人は、知らず知らずのうちに人からムッとされていることに気がついていない。そのちょっとした不快感は次第に大きくなっていき、最後は嫌悪感に変わる。気がつくといつの間にか周りから敬遠され、その疎外感でますます嫌味な言葉が多くなっていく。自分で吐いた言葉が自分をどんどん不幸にして行ってしまうのになぜ気が付かないのだろう。
笑っている人間の周りには笑っている人間が集まってくる。だが、苦虫を噛み潰したような顔をした人間は笑っている人間の光を羨みならがら妬む。そして笑っている人間の苦痛に歪んだ顔を喜ぶのである。ただ笑うだけでいいのに、なぜかそれができない。とても不思議なことだと思う。
仕事でも楽しくやれば、いいのに!って思ったり。