いつも大倉ダムの写真を撮っているのはこの橋の上だ。
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この橋は下路式の
トラス橋で、再塗装はされているもののかなり古い橋だ。調べてみると1961年6月に作られたものらしい。作られて半世紀経っている橋ってことになる。俺より先輩じゃん。古くても3.11を始めとする地震にもびくともしないのだから恐れ入る。
昔は今ほどコンピュータが発達していなかったので、橋や道路の設計は強度的にはかなり余裕のあるものが多かったのだろう。こんなトラス橋の設計は応力計算だけでもかなりめんどくさい。で、設計は橋の一部に応力を掛けてみて強度が保てるかみたいな計算をするのだが、コンピュータがない時代に部材一つ一つを吟味して計算するのは大変な労力だ。だから「こんなもんでOK?」で設計してみて強度を確認するって物が多かったんじゃないかと思う。今はコンピュータがとんでもなく複雑な計算さえあっという間に終わらせるので、必要強度を出すための最適な設計になっているのだろうが、昔はそうじゃなかったのだ。昔の橋には曲がった橋が非常に少なかったのもそういう理由だ。