第4戦スペインGPはホルヘ・ロレンソが抜群の安定感で久々の優勝を飾った。
今レースのロレンソは全てにおいて安定しており、見ていても全く危なげのない走り。ロレンソの優勝は昨年のもてぎ以来7レースぶりだ。今年はロッシとドゥカティ勢の活躍が目立ち、ロレンソとマルケスは霞み気味だったが、ついにロレンソが来たという感じ。ロレンソの走りはマルケスのような荒削りな部分が少ない。才能だけではなく、トレーニングで磨いた速さなのかもしれん。
対するマルケスは大会中に左手小指を骨折していたらしい。先のアルゼンチンではまさかの転倒RTだったし、今ひとつ調子に乗り切れていない。だが、やはり速さは抜群で、豪快にリアを流しながらコーナーに侵入してくる様は圧巻だ。それでも今年はドゥカティのマシンの速さとヤマハのマシンの成熟具合が目立ち、今までのようなマシンによるアドバンテージは少ない模様。これがレースを面白くしているに違いない。
ロッシは今のところ今年一番安定している選手だろう。なんだかんだ言っても今レースも3位に付け、ポイントランキングでは堂々の1位である。新しいライディングフォームの完成度が上がってきたことも速さのポイントだろうね。
そろそろペドロサも復帰するだろうから、ますます面白い戦いになりそうでワクワクだな。