ここ数日は九州地方の線状降水帯での大雨で何も言われなくなったが、もしこのような状況がなかったら、台風11号の報道はもっと盛んに行われていたと思う。
皆さんご存知と思うが台風は進行方向に向かって左側はいわゆる追い風になるので風が弱く、右側は向かい風となって強い風になる。以下は気象庁のHPにある台風11号の予想進路だ。

沖縄本島は暴風域にさえ入っていない。これでも気象庁・マスコミは「台風に注意」と騒ぎ立てる。理由のわからん非科学的な文句が増えたことで最大公約数での危険告知は過剰になりすぎ、不必要な不安を煽っているように思う。
ただ、これも国民の科学知識の低さが出てきているのだと思う。なぜなら、たとえば気象に関してなら。現在では気象庁だけでなく様々な情報を手に入れられるからだ。地震のような予知できないものならいざ知らず、台風のように数日先は不確定でも明日のことはかなりの高い確率でわかることに関しては、準備する時間が取れる。いろいろな情報から自分である程度の判断を下せる知識がなくなっているのだろう。だからマスコミは「命を守る行動を」みたいな言葉で煽りまくる愉快犯となり、気象庁はより正確な情報を前もって伝えることをせずに後からの文句回避の自己防衛に動くようになる。多分、我々も自業自得なのだろう。
このマスコミや気象庁による経済損失を一度算出してみても面白いかも。