不思議な記事を見た。
串カツ田中が5カ月連続前年割れの変調、全面禁煙が招いた2つの難題
この記事の中では、2018年6月に全面禁煙に踏み切った串カツ田中が、5ヶ月連続で既存店が前年割れをしているということを伝えている。その落ち込みの要因は客数減ではなく、客単価が減少していることらしい。その客数も、平日のサラリーマンが10%減小しているとのこと。その平日の客数減少を土日のファミリー層増加でカバーしているという。その結果、客単価が減少しているというのだ。
ここまでは事実として認識していいと思う。だが、その要因を「全面禁煙」に結びつけるのはどうなのだろう。これは少し考えれば分かると思うのだが、「全面禁煙によって平日のサラリーマン客が減少した」ことを正しいとすれば、串カツ田中の平日の売上はタバコを吸っている20%前後の人が支えていたことになる。また、家族連れの客数が増加しているのに客単価を上げられないのは、アルコール消費量が少ないことが原因としている。
これは20%の喫煙者たちをターゲットにしたほうが売上が上がると言っているのに等しい。
はたしてそうなのだろうか。世の中、母数を大きい方をターゲットにしたほうが成功する確率が高いと思うのだが、違うのか?
不思議な記事だよな、これ。