放射性セシウムに汚染された稲わらを食べた牛の肉から国の暫定規制値を越える放射性セシウムが検出され大騒ぎになっている。この汚染された稲わらは、福島第一原発から80km以上離れた場所でも見つかっているようだ。静岡のお茶の葉からも検出されているのだから、特別不思議なことではないように思う。
稲わらが放射性物質を吸収してしまい濃度が上がったという見方もあるが、その稲わらが出荷された場所に放射性物質が飛んできていたということは紛れもない事実だ。ということは、その近辺の土壌も確実に汚染されているということだ。雨で洗い流されてしまっているかもしれんが、稲わらがあった田んぼには既に稲が植えられているだろう。その他の作物だって「ただちに影響の出る値ではない」かもしれんが汚染されている可能性が非常に高い。今は国産の食い物がいまいち信用できない感じ。というか、今の検査というか調査が、まるでマインスイーパーをやっているように思えてしまう。爆弾クリックしたら終わりみたいで笑えんけど笑える。
それより気になるのが海産物だ。とんでもない量の放射性物質を海に垂れ流したことは、なぜか今ではあまり触れられない。しかし、その海にある海草などは確実に汚染されているだろうし、魚の餌になるであろうブランクトンなどもしっかり体内に放射性物質を溜め込んでいるに違いない。食物連鎖の上位にくる生き物は、その放射性物質が濃縮された餌を食べることになる。
マグロの水銀汚染の話を聞いたことがある人も多いだろう。同じように、食物連鎖の上位にくる魚から基準値を越える放射性物質が検出される日も近いのではなかろうか。というか、検査していないだけのような気がしないでもない。「水産業を中心として復興を目指しているのに、その海産物から放射性物質・・・なんて話になったらシャレにもならん。」そんな意志が働いているような気がしてならないのだがどうか。
被災地があまりにも広範囲で被害がデカすぎなので、地元自治体だけじゃ手も金も回らんって感じみたいです。こういう時こそ金だけでも国から速やかに出すべきじゃないかと・・・変な大臣を派遣するくらいなら金をくれ、なんちゃって。
政府は、政治問題ばっかりに力を入れているから、結局誰かが、指摘するまで対処せず、後手後手に回っていってますよね。
自治体のほうも、復旧に精一杯でしょうし。