主演は、トランスポーターで一躍有名になったジェイソン・ステイサム。この映画でも渋くて強くて冷静で冷酷ながらも、垣間見せる人間味がなんともいい味をだす役柄である。
自分が殺してしまった親友の息子とコンビを組み、息子を一流の殺し屋(メカニック)に育てていこうとする主人公。それがひょっとしたことから親父殺しがバレてしまう。そこから話は急展開する。
ストーリーは十分面白く、アクションもいい。パルプ・フィクションのあたりから、もったいぶらずにストーリーを進める映画が多くなった。最近のアクション系は、ワンシーンを引っ張ってハラハラドキドキさせるのではなく、予想を上回るスピードで話を進めて緊迫感を出す映画がほとんどだ。この「メカニック」も流行りに乗った作品だが、ちょっとひねりが効いていて面白かった。