この映画、実はずっと食わず嫌いしていた。なんでか知らんが手が伸びなかったのだ。理由は多分「いい映画だよこれ」という評判。いい映画と呼ばれているものはいつでも手に入る。だから焦って観る必要はない。だが、評判でない作品はタイミングを逃すと二度と見ることが出来なかったりする。なので俺の中では誰が見ても高評価な作品は優先度が低くなってしまうのだ。そのくせ、この映画の内容は全く知らなかったりする。
もう一つ敬遠していた理由は、きっとこの映画のスチール写真である。なんつーかなぁ、感動モノですよこれというにおいがプンプンするわけ。俺は「名作」より「B級ホラー」に手が伸びる性格で、映画の好みは「感動」や「希望」や「リアリティ」よりも「恐怖」と「絶望」と「虚構」なので、どうしても優先順位が落ちてしまう。
だけどやっぱり面白かった。といいつつ、最後に箱の中から銃が出てきて、やっぱり嫁&間男殺しはアイツだったのか!みたいになるのかと期待していたが、とてもいい終わり方でちょっとがっかりしたのはナイショだ。