Linuxからアホ話まで、何でもありでござる

2017年09月06日

ダメダメだったサウジ戦

[つれづれなるままに]
前半途中まではマズマズ。だが、その後が全くいただけない。状況を悪くした要因は2つ。1つめは前線のコンビネーションがイマイチだったこと。急造システムというか、メンバーが固定されないので、これは致し方ないところもある。だが、本田のタイミングの悪さというか、リズムが他の選手とマッチしていなかったのもコンビネーションが崩れた一因だと思う。ボール保持も今ひとつだったし。こういうのを見ると、ハリルホジッチの順列の付け方は極めて妥当なんだなとつくづく思う。

2つめの要因は、山口の周辺が狙われたこと。こういうのって前も見たのだけれど、山口がアンカーになると、とにかく引き気味になってスペースを空けてしまう。まだ山口は使われるタイプで、長谷部のようなゲームの主導権を左右するキーマンにはなっていないんだな。個人的には、後半に先制されてから見せた4-4-2にもっと早めに移行するべきだったと思っている。前線は薄めになるかもしれないけれど、中盤の底をもう少し高めにできたら、あそこまで攻め込まれなかっただろうし、セカンドボールも拾えたのではないか。

個人別に見ると、本田はチームの流れをおかしくしたので全く評価できず。なぜ使うのかよくわからん。監督はボールキープ力を買ったのではないかと思うが、それもダメだったし。きっと左サイドでもう少し時間を作って欲しかったんじゃないかなぁと。柴崎もかなり期待はずれ。足が速くて伸びてくるサウジに、安易に縦パスを入れすぎ。そのパスを取られてカウンターというのがありすぎた。井手口も空回り気味だったよね。本田や香川が入るとこうなっちゃう。岡崎は・・・動きすぎなのかな?ボールが収まるという場面も少なかったし、裏へ飛び出すという場面もほぼ無し。単なるDFWになってた感が強い。

それにしても既視感が強い試合だった。もしかしたらハリルホジッチ監督は本田やそのとりまきに「オマエたちのやりたいサッカーや選手は通用しないんだよ」というのを見せたかったのかもしれん。そう思ったのは、最近話題になった日本のドラマがこの10年で急速につまらなくなった、本当の理由というのを見たから。それによると、
「一番の問題は、キャスティングの主導権がテレビ局でなく、大手のプロダクションにあること。芝居が出来るか、出来ないかなんかどうでもいい。このタレントでこういうストーリーで行きたい。いわゆるプロダクションによる『行政』で決まっていく。BSのドラマが顕著なんだけれど、一部の大手プロダクションの息の掛かった俳優ばかりキャスティングされている」
ということのようだ。これ、まさに最近までの日本代表ではなかろうか。スポンサーやマスコミから特別扱いされるのは、本田、香川、岡崎、長谷部、吉田、川島あたりかな?今は少しだけハリルホジッチの順列が優先されるようになって来たように見えるが、負けてもよいサウジ戦には、本田、岡崎がちゃっかり起用された。

こんなのは深読みしすぎだとは思う。だけれども、結構しっくりくる話でもある。ハリルホジッチ監督はこういうところにも戦略家で、マスコミも含め、うまーく自分のやりたい方向に誘導しているように思う。

これで最終予選が全て終了した。最終予選が始まる前に、日本は6勝3分1敗の勝点21で一位通過と予想していたが、大体思った通りの結果になった。予定外はUAEとサウジの中東2チームに負けたこと。あとは想定の範囲内だったよね。まー、大騒ぎしたって結局はそんなもんだ。あのくらいメンバーを固定しないで戦ってこの成績なんだよな。これを凄いと言わずしてなんというのか。ダメ出しばっかりしている人たちは、他国の状況も含めて冷静に見比べる力が足りないんじゃないのかなと思う。

さぁ、ロシア大会まであと9ヶ月。ハリルホジッチの戦い方は、相手が強豪になればなるほど効果が高いように思う。なんだかものすごく楽しみになってきた。

ブログランキング・にほんブログ村へ
posted by oyajiman at 2017年09月06日 22:00:00



コメント

コメントはありません

トラックバック

トラックバック
このエントリにトラックバックはありません
このトラックバックURLを使ってこの記事にトラックバックを送ることができます。 もしあなたのブログがトラックバック送信に対応していない場合にはこちらのフォームからトラックバックを送信することができます。.

コメントする