なぜ、ライダーは寒い時期でもバイクに乗るのでしょうか。
それは冬でしか味わえない「楽しみ」がそこにあるから。ヒンヤリした空気の中を走り抜ける感じはまた格別なのです。
こんな事を書いているところがあった。どこに書かれていたのかは記録し忘れたので不明。
確かにここに書かれていることは正しいかもしれん。だけど、俺にとっては全然違う。
日本列島は長い。だから、冬といっても北と南では様相が全く異なる。気温が氷点下を下回ると、スキーウエアとかその程度の装備では数時間しか走れない。路面に雪などがあればノーマルタイヤではまず走れん。ヘルメットも首筋から空気が巻き込まないようにガッチリ防風しないと死亡間違いなし。だけど、防風のため密封すれば今度はシールドがシャレにならないくらい曇ってくる。グローブはスキー用レベルでは全く用をなさず、しばらくするとクラッチさえ握れなくなってくる。氷点下の中走っていてクラッチを握ったら、指がつってクラッチを繋げなくなったこともある。クラッチだけではない。シフトチェンジをしたら足がつったこともある。つった方の足をついてバイクを停めようとすると、かなりの確率で立ちゴケするからやってみればいい。寒さで全身の震えは止まらなくなることも。
こうなってくると「楽しみ」など全く感じられず、苦痛でしかない。なにが「ヒンヤリ」だ!ふざけるな! おっと、ちょっと興奮してしまったな。
寒いとマジ辛いよバイクは。バイクの誤解に「暑い時乗ったら涼しいでしょ」ってのもあるが、外気にさらされていることがどんなに大変か知らない人がこう言うんだよね。だから上の言葉を書いた人は、あまりバイクに乗らない人なんじゃないのかなーと思った次第。