Linuxからアホ話まで、何でもありでござる

2015年05月24日

MotoGPライダーのライディングフォームの変化

[Bike!Bike!Bike!]
MotoGP(古くはWGP500)のライディングフォームが大きく変化しているのに気がついている人も多いと思う。昔はマシンのセンターに頭を置くのが当たり前だったし、頭も垂直にして・・・という風に言われていた。キング・ケニーのライディングフォームは本当に美しかったな。



見ての通り、頭は垂直でマシンの中央ラインに極めてピッタリと位置している。頭を中心に置くことで、マシンの挙動がわかりやすくなると言われていた。確かにリーンインよりリーンウィズの方が安心感は大きい。この頃は腰付近のみで重心を変えていたと見ていいのかもしれん。

その後、マシンのパワーがどんどん上がっていき、マシンの挙動変化に素早く対応する能力が求められたように思う。その対応が素晴らしかったのがドゥーハンだったのかもしれない。見よこのフォーム。



頭の位置はマシンのセンターより外側に位置している。言うなればリーンアウトの変形みたいな感じだ。これなら突然のマシンの挙動変化に対応しやすいだろう。

このような流れはしばらく続いたが、その後のライディングフォームの変化に大きな影響を与えたのはマシンの4ストローク化だった。排気量の上限は4ストローク990ccになり、ピークパワーも中低速からのトルクも増大。それに伴って車重も増加し、タイヤ、ブレーキ、フレームなど、全てが変わった。マシンはより安定し扱いやすくなった。その変化にもすんなり対応した代表がロッシだろう。



見ての通り、体全体をイン側に大きく落とすスタイルだ。頭は既にマシンの中央になく、垂直でもない。マシンの安定度のアップとタイヤのグリップ力向上により、マシンをより信頼したライディングになっている。これの現在での究極の形がマルケスだろう。



マシンのイン側にこれでもかというくらい身体を落としている。路面に肘が擦れるのはもう当たり前で、そのうち肩どころかヘルメットまで地面につきそうな勢いだ。

聞くところによると深くなったバンク角のために、フルバンクさせた時にサスペンションだけでは衝撃を吸収できなくなっているらしい。そりゃそうだ。サスはマシンに対して垂直の応力には対応できるが左右には動かないからね。そのためフレームも縦の剛性は高くても横の剛性にはある程度のしなやかさをもたせて、衝撃を車体で吸収できるよにしているとか。そのうち左右の衝撃もサスで吸収出来るようになっちゃうかもね。

マシンの変化に伴ってライディングフォームも変わっていく。これからどんな変化を見せてくれるのだろう。楽しみだね。


ブログランキング・にほんブログ村へ
posted by oyajiman at 2015年05月24日 22:00:00



コメント

コメントはありません

トラックバック

トラックバック
このエントリにトラックバックはありません
このトラックバックURLを使ってこの記事にトラックバックを送ることができます。 もしあなたのブログがトラックバック送信に対応していない場合にはこちらのフォームからトラックバックを送信することができます。.

コメントする