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2014年12月06日

生まれついてのリーダーでない彼が干されるまで

[つれづれなるままに]
生まれついてのリーダーでない僕が、管理職冥利を感じるようになるまで

この方は上司に信頼されつつ時間を与えてもらい、その中で状況を把握しながら仕事をこなしてきたのだろう。以前もこんなことこんなことを書いたが、仕事ができるようになるには時間が必要なことを改めて感じる。

実は、これと全く逆のパターンを見たことがある。そいつは一介の係長だったのだが、何故か東京本社の役員の目に留まり突然課長に昇進した。昇進しても課長の仕事をやったことなどあるはずもなく、とりあえずは係長レベルの仕事しかこなしていなかった。

東京の役員はそれが気に食わなかったらしい。役員は彼をガンガン責めた。課長に昇格して1ヶ月も経たないうちに、ベテラン課長の仕事のレベルを求められたのだ。その責め苦は3ヶ月ほど続いたのだが、ついに彼は耐え切れなくなって「課長職は努められません。降格してください。」とギブアップしてきたのだ。

本社役員は鍛えれば強くなると思っていたのかもしれない。しかし、それははたから見ると単なるパワハラでしか無かった。それでも彼の為を思ってやっているとしたらまだ救われただろう。しかし本社役員は、彼がギブアップ宣言をする少し前あたりから「彼に課長は務まらない」と言い始めていたのである。自分が思いつきと言われても仕方がないような抜擢をしておきながら、少しやらせてみたら自分の要求するレベルと思うやいなやすぐに「ダメ」の烙印を押したのだ。彼には試行錯誤しながら仕事を覚える時間は全く与えられなかったのである。

仕事を覚えるには最低2年はかかる。1年目で年間の流れなどを掴み、2年目で前もって準備ができるようになる。俺のような普通の人間は、何事も一度経験してみないと詳細が理解できない。人材を育成しようと思ったら時間が必要なのだ。自分が何年働いて今の知識や経験を得たのか思い出すべきだ。本社の役員はそんなこともわからなかった。小耳に挟んだところでは、社長の腰巾着で偉くなったらしいから致し方無いのかもしれんが。

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posted by oyajiman at 2014年12月06日 01:00:00



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