「生産性の概念の欠如」がたぶんもっとも深刻
日本のホワイトカラーの生産性が低いのは、簡単に言ってしまえば「概念の欠如」というより期限と範囲を区切られないからだと思う。わかりやすく言えば「これはやらない」と言えない国だってことじゃないかと。
前にも書いた気がするが、生産性を上げるには2つしかなくて、単位時間あたりの処理能力を上げるか、工程数を減らすかしかない。で、日本の場合は処理能力を上げることばかりに意識が集中し、工程数を減らす、つまり「これはもうやらない」という判断はあまりしない。だから仕事はどんどん増える一方でしかない。単位時間あたりの処理能力が一定だったら工程数を減らすしかないのに、その判断は誰もしないし提案してもかなりの確率で却下される。不要な工程は自然となくなるだけだが、本気で生産性をあげようとしたらある程度必要と思われる部分を切り捨てないといけない場合も多いからだ。
で、結局仕事は上乗せされるだけ。それを処理するためには時間数を伸ばすしか無い。ま、こんなもんだ。ダラダラ仕事とかも確かにあるが、長く働くためには全力でなんてやってられんからね。