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2013年03月17日

勝ち目のない戦いの最たるもの

[つれづれなるままに]
先日書いた勝ち目のない戦いはするなというエントリは、少々はてブもついて少しは話題性のあるものだったらしい。ちょっと意外だったのだが、読み直して見ると一番書きたかったことが書かれていなことに気がついたので追記。

友人の会社の問題の上司は「常務取締役」らしい。この常務は社長から命を受け、それを現場に落としてくるのだという。能力のある上司は現場の戦力を冷静に判断し、社長のリクエストに最大限応えるような指示をしてくる。逆に、アンポンタンな上司は社長のリクエストに100%答えようとして現場には120%の要求をしてくる。友人の会社の上司の場合はもっとたちが悪く、120%という判断もつかずに無理難題に近い要求をしてくるのだという。

こういう戦力分析も出来ない上司に仕えると大変である。指示は出しているので、出来たら自分の手柄、出来なければ現場の責任となる。それだけでなく、自分は責任を取らなくて良い指示の出し方しかしない。そういう責任回避する知恵だけは素晴らしいのだ。そこには部下に対する信頼は全くない。信頼していないから権限移譲もしない。それなのに最終的な責任は現場の担当になすりつけられる。

そんな理不尽なことがあまりにも多いのだという。実際こういうことは多かれ少なかれどの会社でも起こっていることだと思う。ただ、その発生頻度が恒常的なものなのか、それとも非常に珍しいケースなのか、それがその会社の体質を表す重要な要素なんだろう。

勝ち目のない戦いで最たる物は、対外的なことではなく、社内の力関係によるものがほとんだ。簡単にいえば「上司には逆らえない」ということである。それが中間管理職ならまだ良い。問題は代表権のある相手に対してである。

そもそも普通の社員で、代表権のある役員に「恐れながら」とモノを申せる人間は少ない。だから心ある経営者は自分から意見を探り出そうとする。それは懇親会であったり労使交渉の場であったりと、各人によって差はあるが、とにかく情報を得たがる。逆にそうでない経営者は自分の意見が正しいという信念があるので、下々の意見など聞く耳を持たない。経営者のスタンスとしてどちらが正しいのかは分からない。会社の業績が上がり従業員にその恩恵がある会社の経営者は正しいとしか言えない。

出来れば心ある経営者とその参謀がいる会社に勤めたいもんだ・・・というニュアンスのことを友人は言っていたっけ。


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posted by oyajiman at 2013年03月17日 23:59:00



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