ブラジルに4-0で完敗した我らが日本代表、結果だけ見ればまさに「完敗」だ。だが、果たして本当にそうなのか考えてみた。
ブラジル戦はところどころしか見ることが出来なかったが、先取点などは「え?」というような点の取られ方だった。ブラジルは個人技はもとより、シュートの正確性や意外性が半端ない。ボール回しではある程度通用する場面も見られたが、所詮「ある程度」という印象は拭えない。オートバイレースなどに例えているなら、コーナリングやブレーキングではそこそこ対等に戦えたが、相手はマージンを残したままでこっちは限界ぎりぎりでの戦いという感じ。それどころか、ストレートではあっという間に置いて行かれる。マシンの絶対性能の差を痛感させられたようなものだ。
サッカーは点を多くとったほうが勝つ。これは誰でもわかっていることだが、日本は点を取るまでの過程にやたらこだわる。かたやブラジルはもともとレベルが高く競技人口も多い中からプレイヤーとして認められるためにありとあらゆるタイプの選手が出てくる。そんなところまで影響しているような気がする。
通用した部分もあったが、対処療法だけでは補い切れない大きな差を見せつけられたように思う。今回はノーガードで撃ちあったようなものだから、戦い方を徹底すればそれなにり戦えるんだろうなとは思える内容ではあったが、どんな戦い方をしても勝つ確率は10~20%程度なのかもしれん。以前はほぼ0%だったのでかなり進歩したと言えなくもないが、これを刺激に勝てる確率を少しづつ上げていって欲しいと思った次第。
はぁぁ、ブラジルって本当に強いなぁ。