日本に「絶対に行ってはいけない場所」ってある?:哲学ニュースnwk
盛岡在住の頃はここに出てくる「慰霊の森」に何度か出かけたことがある。大抵は明るい時だったが、一度だけ大学の先輩と二人で真夜中に登った。
その頃の慰霊の森の階段は明かりがなかった。俺と先輩は懐中電灯も持っていなかったので、階段についている手すりを頼りに真っ暗な中を登っていった。この階段の手すりは片側にしかついていない上、途中から手すりのある側が右から左に変わったりした。その日は月も出ていなかったのであたりは真っ暗で足元も見えない。そんな中、頼りの手すりがなくなるである。
それでもどうにかこうにか上までたどり着き、慰霊塔に向かって冥福を祈り帰路についた。
慰霊の森の不思議なところは、あの森の中だけ何も音がしないことだ。虫も泣かないし鳥もいない。あるのは静寂のみだ。また、月明かりがあってもその明かりは木々が遮り、まさに「音も光もない」状態である。
その頃の慰霊の森の登り口には機体の一部が置いてあったのだが、今でもあるのだろうか。
ちなみに慰霊の森に行くと、その後必ずと言っていいほどバイクでこけた。結構な回数慰霊の森の入り口付近には行ったのだが、そのうちなぜか「行かない方がいい場所なのかも知れん」と感じるようになった。それからこの森を訪れることはやめたのだが、それ以降はバイクでコケることも無くなったのは不思議だ。
遊び半分で行く場所ではないのは確かかもしれん。