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2012年03月04日

不意打ちされる銀行団がおかしい

[これでいいのか]
不意打ち申請に猛反発 銀行団との軋轢、エルピーダ再建の障害に : SIerブログ

これを読んだ友人いわく、「他行に資金を回せるなんてすげーな。」なんだそうだ。

友人の努めていた前の会社は私的整理で営業を譲渡した。会社更生法とか民事再生法とかいずれの手段をとっても、営業を継続する場合の最大の懸案事項は資金繰りである。

社会的信用とかそういうものをすっ飛ばして会社が一番有利に物事を進めるとしたら、とにかく運転資金を現金で確保してある日突然裁判所に会社更生法とか民事再生法を申請すれば良い。そうすれば当面の間借金は払わなくて済むし、現金はあるので商売は続けられる。この手法を取られると銀行の被害はとんでもなくでかくなる。通常の場合、最大の債権者は銀行だ。だから銀行は危ないところには社員を出向させ金の動きを注視する。逆に言えば、借金の踏み倒し額が大きくなる場合が多いので、その後の再生はしやすい。これをやられるとたまらんので、銀行は金の動きをつぶさにチェックしているのだ。

大企業ならいざ知らず、中小企業はまず金を貯められない。エルピーダは結構な額を他行に移したようだが、こんな額を他行によく移せたなーと思う。結局銀行間でも足並みが揃っていなかったわけだ。

友人の会社は私的整理の話がまとまりかけた頃に某都銀が債権を何とかショックを起こしたファンドに売却し破談したらしい。そのせいでもともと青色吐息だった会社は息も絶え絶えになり、不渡りを出す寸前まで行ったという。銀行は経済合理性の名の元にそんなことを平気でする。

金を扱うプロなのに見抜けなかった方がマヌケだろ。

と友人はちょっとうれしそうに語った。

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posted by oyajiman at 2012年03月04日 23:00:00



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