Linuxからアホ話まで、何でもありでござる

2011年08月20日

どっちもどっち

[つれづれなるままに]
友人の部署に変わったタイプの社員が配属されたらしい。その新人はつかみ所がなく、積極性にも欠けているという。それだけでなく、指示した仕事もまともにこなさないとか挨拶をしないとか覇気がないとか、とにかくひどいらしい。

そんな友人の話を聞きながら、「そんなにひどい奴っているんだろうか」という疑問が沸いてきた。そこで友人からもう少し情報を得るため、「なんでそいつはおまえの部署に異動になったんだ?」と尋ねてみた。

その質問に対し、友人は「本社の役員が気に入ったらしいんだ。」と答えた。

「それも、たった数10分の面接で判断したらしい。いい人材だったらそれなりに社内でも名前が上がってしかるべきだよな。仕事ぶりとかまったく考慮していないし、なんであの役員の目に留まったのかまったくわからん。そもそもそんな評判のいい奴じゃ無いんだよアイツは。あの役員、人を見る目無いんじゃないのか?」

友人はその新人だけに腹が立っているわけではなさそうだ。モノになりそうにない社員を役員にいい顔をしたくて押し付けてきた上司、現場の事もよく把握していないのに人事にまで口を出してくる本社役員、そしてその状況を黙って受け入れるしかない自分に腹が立っているのだ。その怒りの矛先を一番向けやすいのが新人というわけだ。

友人の気持ちもわからなくはない。しかし、人というのはまず信じてあげないとこちらの言葉はなかなか伝わらない。厳しい言葉だけで人が動いたら誰も苦労はしないのである。新人に発する言葉の端はしに、上司や役員に対する不満が見えかくれしているかもしれない。嫌われていると感じたら、まず人は動かない。人は嫌われているという感覚にはとても敏感だし、嫌われている相手の言うことを喜んで聞く奴などほとんどいない。そんな状況だろうに、友人は「アイツは自分から進んで仕事を教わろうとする姿勢も無いんだよ」などという。

一言でいってしまえば、どっちもどっちってことだな、と思った。

ブログランキング・にほんブログ村へ
posted by oyajiman at 2011年08月20日 23:00:00



コメント

コメントはありません

トラックバック

トラックバック
このエントリにトラックバックはありません
このトラックバックURLを使ってこの記事にトラックバックを送ることができます。 もしあなたのブログがトラックバック送信に対応していない場合にはこちらのフォームからトラックバックを送信することができます。.

コメントする