右の図は東日本の環境放射能測定値を地図上で可視化したものだ(2011年3月29日 8:00-9:00のデータを借用)。更新されたものは
東日本の環境放射能測定値の地図による可視化実験で見られるのでどうぞ。福島・いわきあたりまで黄色く色付けされていて、福島第一原子力発電所から漏れ出ているであろう放射性物質は思った以上に広がっているんだなというのが正直な感想である。
福島原発の報道で耳タコな言葉が「直ちに(問題|影響)の出る値ではない」というニュアンスのものだ。この「直ちに」という言葉のもつ意味がよく分からない。そもそも、期間を示すのか時点を示すのか、それさえ明らかでない。はっきりしていることは、福島原発から放射性物質が漏れ出しているということだ。特に発電所周辺ではかなりの放射線量を記録しているようで、まったくもって油断できない。
今さらながらでアレだが、どう見ても「原子力を安全にコントロールできる」というレベルに達していないように思える。危ないから使うなとは言わないけれど、今回深刻な事故を起こしたのは古いタイプだったからという話もある。新しいものがすべていいとは限らないが、同じような形式であれば今までの失敗に基づいての改良はされているはずで、安全度は上がっていく場合が多いと思われる。
原子炉の燃料の温度を下げるのは通常でも長い時間がかかる。だからこの原発事故の処理は長引くのは当たり前の話で、今のままでは長い間放射性物質を垂れ流しにされる可能性がある。大丈夫だ大丈夫だと言うが、ではそう言う人たちがこの地図の黄色から赤で色付けされた地域で住む覚悟があるかは分からない。
放射線が人体に与える影響も眉唾ものだ。嫌な言い方をすれば、このままいけば放射性物質が人体にどのような影響を与えるかの壮大なるデータが日本で取られることになるわけだ。それなのに今の時点で「問題ありません」と言われてもほんとかよとしか思えない。まさかデータが欲しくて・・・
いろいろな出来事で、当面の危機を回避できれば、パニックも起こらないという意味なのでしょう・・・夫婦げんかなら、だいたいこの手で回避可能です。
今被災・避難されている人の記憶からは絶対に消えませんし、日本の国には、良心と良識を持っている人はたくさんいると信じています。