先日も少し書いたけれど、CBR600RRにOEMでついてきた
BATTLAX BT-015 RADIALは6000km持たなかった。このタイヤはSport&Touringのカテゴリに入っているので比較的グリップの良い方なんだろう。しかし、OEMタイヤで5000kmでスリップサインが出るなんて想像もしていなかった。これまでVFR(NC24)、NSR(MC-18、MC-21)と乗ってきたが、OEMタイヤが6000km持たなかったことは一度もなかった。最低でも8000kmくらいは持ったのである。
確かに今まで乗ってきたマシンとはエンジンパワーもストッピングパワーも違う。だけど、走る人なら1シーズン10,000Kmくらいは余裕で走るはず。そんなに安くは無い二輪タイヤがたったの1シーズンも持たないなんてなにかが間違っているような気がする。聞くところによると、ハイグリップタイヤがここまで好まれるのは日本だけらしい。タイヤに熱が入らないと性能が発揮できないハイグリップタイヤより、限界性能は多少低くても低い温度でキチンとグリップするタイヤを選択する方が危険度は少ないのではなかろうか。そもそも高速道路ではタイヤが温まることはあまり無いようだし。
グリップが良くて減りやすいタイヤは日本のタイヤメーカーの販売戦略でもあるのだろう。
ここのブログを見ていると、減りにくくてそこそこグリップの良いタイヤは確実に存在するようだ。しかし、日本のメーカーはハイグリップ一辺倒なのが悲しい。
昔々、CBX400Fでは、4回ほどタイヤを変えた。OEM→
TT-100→
PIRELLI PHANTOM・・・最後はなんだったけな。ダンロップの何かだった気がするけど、忘れちゃった。どれも大体10,000km以上は持った。CBX400Fはそんなにパワーがなかったからかもしれないが、車重はCBR600RRと大差ない。じゃあ昔のタイヤのグリップは「クソ」だったのかというとそんなことはなく、普通に走る分で「グリップしねー」と感じることはほとんどなかった。どれもこれも新品ではそれなりによい性能だったな。
その差が出てくるのは減りが進んでからで、偏摩耗してプロファイルが変わってしまったりグリップが落ちて曲がりにくくなったりは確かにあった。それでもタイヤの摩耗は急に進む訳ではないので、気がつくと「あー曲がんなくなったナー」ってなくらい。そういう意味では
BATTLAX BT-015 RADIALはなかなかのもので、スリップサインが出てもグリップが落ちた感じはほとんどしないしコーナリング性能が大きく変わった感じもない。当然プロファイルもあまり変わっていない。
だけどね、やっぱりたった5000kmで4万円がなくなるのっておかしいと思うんだよね。誰もおかしいと思っていないのかなぁ。不思議だ。ビンボー人はバイクに乗るなってことか?そりゃないよなぁ。
自分の1000RRも、OEMのダンロップ・クオリファイア2が6000kmもたずフロントがつるりんこになりました。
元々フロントが減り易い走り方をしている(と思われる)ので、VFR時代からフロントは早く減りましたが、OEMで6000もたずはちょっとびっくりしましたね。170PSのせいかと思ったけど、フロントはむしろ車重の軽さで長生きするはずだったのに…
今はミシュラン・パワーピュア履いてます。
これの寿命はどのくらいか、テスターとして頑張ってみますね。
ちなみに、昨晩走りだしですぐ、街中のコーナーと言えないコーナーでリアが滑りました。
ハイグリップタイヤは冷えているとグリップしないってのを初めて身をもって経験しました。
どうぞ、お気をつけてお乗りください。
でゎでゎ