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2010年08月27日

祈るしかない

[つれづれなるままに]
我が家のボス猫は現在繊維肉腫と戦っている。出来た場所が眉毛の辺りと、あまりよろしくない。通っている医者を悪く言いたくはないが、医者が腫瘍が小さい段階で「表面が乾かないと手術できない」とかぬかしているうちにどんどんでかくなり、ついには「切除はムリ」と言われるまでになってしまった。

今は温熱療法に切り替え治療しているが、その治療で死んだ組織が崩れ落ちとんでもない状態になっている。まさにリアルお岩さんという感じで、写真を載せたらそのグロさに苦情がくるかもしれんレベル。また、組織が腐っているので患部はなかなか素敵な匂いがする。さらには大きな腫瘍部分がゴソッととれて中からなんだか白いものが見え出す始末。あんなに綺麗な猫だったのになんたるちあだ。

このまま収まってくれれば何とかなりそうな気もするが、問題なのはその周囲に肉腫が転移しているように見えることだ。まぶたにも転移しているように見え、この部分が一番やっかいなのかもと感じる。ボス猫も痛かったり苦しかったりするのだろう、いつもの元気はなく体重も落ちているようだ。

じっとこいつを見ていると、何かを訴えたいように「にゃあ」と鳴いてくる。ずっとカラーをしたままなので自分で毛づくろいも出来ない。だからたまにブラシをかけてやると気持ちよさそうに喉を鳴らしてくる。俺にはこんなことぐらいしかしてやれない。後はお前の治癒力と医者の治療を期待するしかない。

ブラッシングをしながら「傷口くちゃいなー」とか言うと、すっと立ち上がってどこかに行ってしまった。お前は賢いから何を喋っているかわかるんだよな。くさいと言われて気分を害したのか、それともくさい思いをさせるのが悪いと思ったのか、それはわからない。別にくさくてかまわんからブラッシングくらいさせろ。

俺は傷を直してやることもできないし、痛みを和らげてやることもできない。祈るなんて昔の俺の辞書にはなかった言葉だけど、今は長生きしてほしいと祈るしかないのかとさえ思う。人間なんて無力なもんだ。


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posted by oyajiman at 2010年08月27日 23:00:00



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