Linuxからアホ話まで、何でもありでござる

2010年07月19日

手伝いとか応援とかを出せる配置にしておく事こそ問題だ

[これでいいのか]
サービス業とかでは「全社体制で」なんて言葉をよく聞くんじゃないかと思う。これは忙しいときは全員が応対に回れとか、接客が忙しい時は裏にいる奴を呼べとか、まぁそういった類の話だ。多数の敵が攻めてきたらこちらも弾薬をたくさん使わなければ撃退できないわけで、それはある意味当たり前の事だ。

しかし、そういう号令の元、ちょっと忙しくなれば「助けてー」と叫ぶ奴が増えるとこれまた大変なのである。なぜヘルプミーコールが出されるのか、そのことをまったく考えずに「忙しくなったら呼べばいい」という甘ったれた根性は本当に許せない。

なぜこの「ヘルプミーコール」が乱発されるのか。その理由は2つあって、1つはコールする方のスキルの低さである。高いスキルを持つメンバーであれば、多少の繁忙は吸収してしまう。それが出来ないため、すぐ「呼んじゃえ」になるのである。しかしこのスキルというものは、ある程度のストレスをかけないと高まらないものだ。安易なヘルプミーコールは己れのスキルアップの道を自ら断ってしまっていることに気がついていない輩は多い。当然、スキルが低いので仕事に対するプライドも低く、この程度だったら我々だけでこなすのが当たり前という意識もない。こういったことで、出来ない奴に限って助けを呼びたがる構図が出来上がる。

もう一つの理由はもっと根本的な「人員配置のミス」によるものである。上位職者が閑繁を予測できないため、毎日同じ人員配置になっているのをよく見かける。だから、暇な時は人手が余り忙しい時には人手不足という状況がどうしても発生してしまう。呼ばれる方はこっちの状況も考慮しないで一方的に呼ばれるから困るのであって、予めスケジュールに組み込まれていればそれなりに対処するものだ。そもそも自分の本来の業務を止めてまで手伝いにいくのだから、それなりの配慮はするべきだろう。だからこそ予測をしっかり立て、その予測に基づいて事前に十分準備してくことこそが重要なのだ。

オシム前監督は選手に「ポリバレント」性を求めたが、その結果は本来のポジションの選手が本来のポジションでより活躍する結果となった。全体がスキルアップすれば、本来の持っているポジションの性格がより強く出てくるのだ。そういう意味では、ここに書いたスキルアップがない安易な「ポリバレント」を望むことは百害あって一利なしだと言える。

というかだな、要請されてほいほい手伝いにいける配置にしていることの方がよっぽど問題で、要はその部署は人が多いってことなんだよ。「全社一丸となって」とか「全社体制で」とか言葉はカッコいいかもしれないが、付け焼き刃的なその場しのぎは逆効果でしかないことにそろそろ気がつけこの阿呆。

と、うちの猫が鳴いていたんだよ本当に。


ブログランキング・にほんブログ村へ
posted by oyajiman at 2010年07月19日 23:00:00



コメント

コメントはありません

トラックバック

トラックバック
このエントリにトラックバックはありません
このトラックバックURLを使ってこの記事にトラックバックを送ることができます。 もしあなたのブログがトラックバック送信に対応していない場合にはこちらのフォームからトラックバックを送信することができます。.

コメントする