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2010年05月12日

責任をもって という言葉

[つれづれなるままに]
先日とある会議で「責任を持って仕事をしてほしい」というような意見がでた。配置された人員の働きかたに責任感が感じられないらしい。確かに配置されたメンバーは適当に仕事をしているようにも見える。だが、そのメンバーはそもそもそれが本業ではない。本業ではないところに短期的に配置されて生き生きと仕事をするほうが珍しいのではないか。

そもそも「責任をもって」とはどういう状態を示すのだろう。それを明文化できないと具体的な指示もできない。明確な指示もされずにしっかりやれと言われても困ってしまう。言葉自体があいまいだから、求めるものが個人のスキルとか資質に戻ってしまうのだ。また、「責任をもって」という言葉は責任をもって仕事をするのが当たり前という前提があって初めて使われる言葉だ。つまり、言われている奴は、「出来て当たり前で何をもって責任があるというのかは自分で考えろ」ということを求められているのである。これってあまりにひどい話ではないだろううか。

「責任をもって」という人は二種類いる。ひとつめは自分は責任を持たずに他人にだけ責任を求めている人だ。その言葉の裏には「自分に火の粉が飛んで来ないように」という意図がある。もうひとつは俺が責任をもたされたからおまえも俺のようにのようにやれと思う人だ。そこには、持ちたくもない責任もたされたという不満が見え隠れしている。責任なんて、持たなくていいなら持ちたくないんだよ誰だって。

何事も他人事のように仕事する人でも、仕事の範囲と目標とする成果を明示するときちんとこなす場合がほとんどだ。仕事に過大なる精神論を持ち込むのは意味がない。仕事には仕事での指示を出すべきなのだ。それもわからず、また、なぜ他人事のような仕事ぶるになるのかを考えもせず、ただ単に「責任をもって」という言葉を使う。そういう人こそ責任をもって言葉を発してほしいと改めて思った。

と心の友が言っていたよ。


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posted by oyajiman at 2010年05月12日 23:00:00



コメント

Isetta

おやじまんさん、おはようございます。
私も似たようなことがありました。

当初は3日間のアルバイトで、それが伸びた辺りで長期契約のお願いをしてみました。
生活保護ほどではありませんが、国からの給付があるからです(社会福祉協議会からの借り入れで、年1.5%の利息がつきます)。

組織内部での話し合いはあるのでしょうが、契約のお願いをしていても、反故にされてばかり…。

例え高いお金(高時給)を頂いていても、きちんと契約の概念がなければ、仕事に責任など持てるはずがありません。

「明日から来なくてもいいよ。」という恐怖(緊張感)があるからいいのだ、という人もいるかもしれませんが、長く仕事が出来る、というコトはいろんな社会制度(国保、医療保険、住民税)等の個人的な束縛から逃れられることも意味するからです。

長く続けることは、馴れ合いという悪い言葉もありますが、信頼感という言葉にも置き換えられます。

雇う立場も分かりますが、雇われる方にも人権があります。

それが分からない経営者が多すぎることに、わが国の法制度の欠陥を憂います。
2010年05月13日 09:31:38

oyajiman

雇う側には雇う側の意見があり、雇われる側にも雇われる側の意見がありますよね。ただ、力関係で言えば圧倒的に雇う側の方が強いので、法で(ある程度)対等になれるように調整するのでしょうが、その根本的な成り立ちから雇用側が優位になるのはやむを得ないと思っています。

優位だからこそよく考えるべきだと思うのですが、逆に、今のように無理やり労働者の保護するから企業が雇用を大事にしなくなっているような気はします。金を回すことで手一杯ですもん。
2010年05月13日 18:12:16

Isetta

なんでもかんでもヨーロッパがいい、とは言いませんが、雇用を増やした分だけ労働者が潤うことにより、その分法人税を減らして、その法人税が減った分だけ労働者に還元する。
例え消費税が増えることになったとしても、収入が増えたことにより安心でき、労働者は消費してくれると…。

な~んていう流れが好循環してくれれば、デフレなんてすぐに解消して、景気が良くなる気はするんですけどね。

税制が変われば…。

とは言っても、やはり製造業は厳しいんでしょうね。
食べ物に関して言えば、材料費(コスト)を落とした分だけ確実に味は落ちて、さらに購買力は低下するでしょうから…。

イタリアでさえ、食品偽装が横行しているそうですし…。

私に出来るプチ反抗は、高級品を外すことしか出来ないです…。
2010年05月13日 20:49:45

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