スポーツナビ|サッカー|ワールドカップ|2010南アフリカ大会|コラム|マラドーナとメッシの個人面談(1/2)
「かつての“天才”には戦術といった文字がほとんどなく、アルゼンチン代表にひしめくスター選手を生かし切れずにいる」という一文に凝縮された散々な評判のマラドーナ監督だが、そのマラドーナ監督がついに「メッシシステム」を採用するかもしれない。
思い返せば前回のドイツ大会も、リケルメを中心としてチームを組み立てたのはアルゼンチンだった。システム的には「古い」とか「今時・・・」とか散々な言われ方をしていたのだが、そのチームの中心が「マラドーナ」とか現在の「メッシ」レベルになってくると話は違う。明らかに性能の違う武器があるのに、その武器を生かさない方がどうにかしている。BFGとかライトニングボルトとかRailgunを無制限に使えるのに、真剣勝負でわざわざブラスターで戦う馬鹿はいない。ただ、超高性能な武器も多少は弱点があるので、その弱点をまわりが補えばより効果的に性能を発揮できるようになる。メデタシメデタシである。
それに、疑問符がつきまくっているマラドーナ監督の手腕も、自分がワールドカップで優勝した時の戦術に近づくのであるから、今までよりはずっとやりやすいのではなかろうか。というか、
ペケルマン前監督は、もしかしたらこのシステムをすでに視野に入れていたのかもしれないね。リケルメの代わりにメッシが入ったドイツ大会のアルゼンチンを想像すると、ちょっとゾクゾクするよね。これだったらかなり上位に食い込んでくる気がする。マラドーナ監督のおかげで前評判の低いアルゼンチンだけど、やっぱり侮れないよなぁ。羨ましいかぎりだ。