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2004年09月10日

再建計画の頓挫

[だめだこりゃ株式会社]
仕入単価を引き下げ、収益を上げる。この作戦はやればやった分だけ効果が上がる。だめだこりゃ社は仕入に手をつけたことがなかったため、効果は抜群に上がるはずであった。

実際動き出すと、業者の言いなりで仕入れていたものが、適正なところまで落ちてくる。その効果額たるや半端な数字ではなかった。ただ、その効果は、単価引き下げされたものを仕入れて、初めて効果の出るものである。

だめだこりゃ社は、仕入の権限がいろんな人や部署に散らばっている。自分の既得権益はなかなか離そうとしないのが世の常である。だめだこりゃ社も例に漏れず、その抵抗族が多数存在する。同じ品質であれば安いほう、同じ価格であればより高品質なほうを選択するのが当り前なのであるが、そのような建前が通用するほど世の中は甘くない。そういった抵抗族は脅したりなだめすかしたりして、どんな手を使っても服従させなくてはいけない。そもそも仕入から材料費を削減するということは、だめだこりゃ社の再建計画の最重要命題である。守らせないほうがどうにかしている。しかし、抵抗族もさるもので、経営幹部をあの手この手で絡め取ってくるのだ。その策略にだめだこりゃ社の経営幹部は見事にはまり、経営幹部自ら、その大方針を曲げる決断を所々でしてしまうのだった。

いくら最重要命題といっても、経営幹部が認めた例外が多数発生しては、守られるものも守られなくなっていくのは当り前のことだ。一年が終わってみれば、会社で指定した材料をきちんと使用したのは3割程度であった。これでは期待通りの結果など出るはずもない。こうして、だめだこりゃ社はますます経営状況が苦しくなっていったのである。

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posted by oyajiman at 2004年09月10日 20:12:10



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