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2010年01月27日

「何事もスピーディに」と言う前に

[つれづれなるままに]
会社とかでは、よく「何事もスピーディに」と言われる。尻を叩かれないと動きが鈍い人間も確かに存在するので、そういう人間に対しては多少の効果が望めるかもしれない。しかし、それなりに仕事をこなしている人間に対して「何事もスピーディに」と言っても、そのうち限界が見えてくるだけだろう。

そもそも、なぜ上の立場の人間が迅速さを求めるのか。その理由には多分2つある。1つ目は「もっと早くできるはずだ」という期待感であり、もう一つは「切羽詰まってきた」ことだろう。相手に期待を持ってのリクエストであれば大きな問題は起こらないが、自分が追い詰められてきたから尻を叩くのは頂けない。それは結局自分の尻拭いを部下にさせているようなものだからだ。もっとも、本当に止むに止まれぬ事情の場合もあるだろうが、まぁそれはそれだ。

なぜ急がせる羽目になるのか、その原因の半分以上は指示する方にある。それなのに、上の立場の人間は「何をやらせても遅い」とか平気で言う。いつもいつも遅れるのであれば、その遅れを見越して指示をだして然るべきではないのか。上のものにその「期日を読む」感覚がないと、部下はいつもいつも突然指示され「すぐ仕上げろ」と催促される。そのような指示を予期して前もって準備出来る人間は少なく、普通は慌てふためき涙目で怒りを抑えながらその要求に答えようとする。不思議な事に、そういう切羽詰まった指示を出す人に限って「出来て当たり前」といわんばかりの態度を取るのだ。

「スピーディに」と言う指示を出す前に、その指示自体がスピーディなものであったのか良く考える必要があるのではないかとつくづく思う。



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posted by oyajiman at 2010年01月27日 23:00:00



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