先日、またまたあの
花岡信昭氏がやってくれたようだ。
記者クラブ制度批判は完全な誤りだ | 時評コラム | nikkei BPnet 〈日経BPネット〉
花岡氏は以前にも話題を提供してくれており、定期的にネットを賑わせてくれる貴重な存在と言えなくもない。どんな話題で盛り上がったかはご自身でもピックアップしてくれている。(
ネット発信で何が見えてきたか / SAFETY JAPAN [花岡 信昭氏] / 日経BP社の
容赦のない匿名批判参照。)
こういうことを何度も引き起こすというのは、やはりどこか感覚がずれていると言わざるを得ないだろう。多分それは意識してやっているのではない。その肌身に染み付いた感覚が問題なのだ。
先日こんなことがあった。その部署は業績が思ったように伸びず、経営者から改善計画を取りまとめるよう指示されていた。その部署は以前からも同じような課題を与えられていたのだが、自分の知る限りではきちんとした形で改善計画が取りまとめられたことはなかった。そうこうしているうちに経営者も埒があかないと思ったのだろう、突然他部署の人間が改善計画策定に狩り出されてしまった。そいつは以前からその部署の人間に「ここはこうした方がいい」とか「ここはこう改善すべき」というアドバイスをしていたらしいのだが、そのアドバイスは一向に実現される事はなかったという。
聞くところによると、その部署の人間はとにかく「出来ない理由を述べる」らしい。要は今までのやり方が(自分たちにとって)ベストであり、他の方法など考えたくもないということなのかもしれない。変化や改革だけが賞賛されるのは如何なものかということも確かにある。気がついたら昔のやり方が一番良かった、なんて状態になっていることもないことはない。しかし、これは仕事であって、経営者からの改善指示に対しては何らかのアクションを起こさなければ職務怠慢である。
恐るべきことに、この部署では職務怠慢と呼ぶべきことが職務怠慢として認識されていないのだ。借り出された人間は改善計画の進め方を提示したのだが、あからさまに「そんなの意味あるのか?」という態度をあらわにしたようだ。改善が必要ない理由や改善できない理由を書面にする訳でもない。自分たちでやって来なかったからこんな状況になったことさえ理解できていないのだ。そして、言葉巧みに「今までのやり方が一番である」ことを述べるのである。
花岡氏の記事を読みながら、あの部署の人たちのことと情景が重なってしまった。現状にどっぷりと浸かり、その現状を客観的に把握出来ない組織・人材などそんなものなのかもしれん。
改善に努める=前任者(多くの場合上司)の無能の証明
だから、能力は優秀でも敢えて改善しようとしない、というケースもあるでしょうね。