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2009年03月07日

金がもらえなくなった途端にこれかよ

[だめだこりゃ]
先日の朝日新聞に、見当違いな家庭内の「つもりエコ」みたいな記事が載っていた。見出しには「マイカー2キロ=蛍光灯100時間」とか「シャワー1分=テレビ2時間」みたいな刺激的な数字が並ぶ。

この記事は4人家族の家庭から排出される二酸化炭素の発生源と発生量から、現状の「エコしてるつもり」は方向が違うぜアニキって感じで書かれたものだ。エコの度合いを換算した二酸化炭素排出量で決めるのも信じられないくらい短絡的だと思うが、まぁ、一つの目安にはなる。その中で、こまめに照明を消すとか小さくて煩わしい努力をしても削減効果は非常に小さいこと、二酸化炭素排出の約3割がマイカー、2割が給湯であることが書かれていた。

エコも効率アップとか経費削減のひとつとして考えた場合、実施効果が大きく、かつ労せず行えるものを最初に手がけたほうが効果が上がりやすい。つまり、マイカーを使わず自転車にするとか、給湯の温度を少し下げるとかのほうが圧倒的に効果が高いのである。そういう意味では、一時期盛り上がったスーパーのレジ袋廃止なんて枝葉末節な話の代表例であり、そんなのを削減して喜ぶのはエコバックを売っているところくらいだ。実際、地方紙にはエコ後退? 市販ビニール袋売り上げ急増(2009/03/02)という記事も出たようである。そんなことは、多分みんながうすうすわかっていたことじゃないかと思う。そんな頑張り、屁のツッパリにもならんですよとキン肉マンに言われそな話じゃないか。

話を先の記事に戻すと、こんな記事が載ることはとてもすごいことだなのだ。なにがすごいって、みんなが判っていても、新聞はマイカーが大きな二酸化炭素排出源であることなどほとんど書いてこなかったじゃないか。それがどうだ。突然態度を180°転換して「マイカーに乗らないのが一番エコだぜ」みたいなことを平然と書いてくる。なぜ急に書き始めたのかといえば、それは多分自動車業界からの広告収入が大幅に減ることが確定したからだろうね。金をくれるところには媚び諂い事実も隠し、金にならないとなれば正義の味方よろしく正論をぶつ。その図々しさと風見鶏ぶりを見事に体現してくれていることがすごいのである。

お手上げという意味で、新聞バンザイである。



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posted by oyajiman at 2009年03月07日 22:30:00



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