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2008年10月20日

ネガティブとかポジティブとか言う前にするべき事

[うんちくん]
心も職場も変える2つの「セルフトーク」:NBonline(日経ビジネス オンライン)

ここに書かれてある「セルフトーク」なるものは、つまりは自分の思考が言葉に変わったものだろう。だから、あとでどんなにポジティブな言葉に書き換えようとも、もともと出てくる感情は大きく変わるものではない。後付け上書きで自分を納得させるのもひとつの手段だが、その「ネガティブ」な意識を持たないようにするための方法が「セルフトークの観察者になればいい」としか書かれていない。これではどうすればいいのかわからない。

「セルフトークの観察者になればいい」とは、「事象だけを捉える」と言い替えていいだろう。過去に起こった事や将来起こりうる事に対し感情が入るからポジティブとかネガティブになるのであって、事象自体には何の意図も無い。その物事の事実だけを正確に捉え、その事象から派生するであろう事態を想定することの方に力を注いでおけば良い。簡単に言えば「予測する」ってことだ。その場合も可能な限り感情は省く。予測の精度を高めるのに感情は不要だ。いや、感情や思い入れは邪魔でさえある。その想定される事態に合わせ、自分のストレスが一番少ない方法はなんであるかを考えておけばいいのである。物事が自分の嫌な方向に流れないよう早い段階で打てる手は無いかについて考えておけばいいし、もし嫌な方向に流れても既に予測していることだからさっさと諦めてしまえば良い。

そう簡単に行くかバカなんて思う人もいるかも知れないが、実際は至極簡単だ。今まで悩んで来たことのほとんどは忘れているし、何が起こったってどんなに悩んだって明日はまた来て死ぬときゃ死ぬ。ワクワクしていたけど非常に辛い思いをしたとか、その逆に嫌だったけど実際やってみたら楽しかったとか、やる前に抱いていた感情なんてアテにならないものだ。対処方法は考えておくべきだが、事象の予測に感情など全く必要な無いのだ。そんな自分の勝手な想定に不安になるより、やってみて自分の感情がどう動くのかを楽しんだ方がよっぽどマシだろう。

さて、もう一点、このセルフトーク、自分だけで気を付けていても効果は薄い。職場などではもっと簡単に効果を上げる方法がある。それは「セルフトークを口に出してしまう人」をうまく使うことだ。どの職場にも愚痴ばっかり言う人がいると思う。その中でも性格的に明るい人の「セルフトーク」をみんなに聞こえるようにどんどん喋らせるのだ。その「公開セルフトーク」に対し、“観察”と“上書き”を第三者が行っていけば、その「公開セルフトーク」が多数の「セルフトーク」となる場合が多い。釣りバカ日誌の「ハマちゃん」みたいなもんだね。そういう「公開セルフトーク」を明るくできる人材は、仕事をこなす能力が高いだけの人材よりよっぽど生産性向上に役に立つもんだ。


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posted by oyajiman at 2008年10月20日 22:30:00



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