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2008年08月12日

何をいまさらの「ロングテールなんて大嘘だ」

[だめだこりゃ]
livedoor ニュース - ロングテールなんて大嘘だ---突如巻き起こったマーケティング論争

この記事を見て少々驚いた。
今や完全にサイバーコマースのバックボーンとなっている“ロングテール論”
というくだりにまず驚き、この理論をいまだに真に受けているひとがいそうなことに再び驚く。

というか、通常の物販商売ではパレートの法則の通り、2~3割の商品が売上の大部分を作っているのが一般的だ。しかし、商品別売上シェアは目玉商品があるかないかで大きく変わる。販売商品によっては2~3割の商品数で7~8割の売上を作っているところもあるだろうし、3~4割の商品数で5~6割の売上にしかならないところだってある。効率の面から言えば、一般的には少ない商品数を大量に扱う方が効率を上げやすいので、前者の方が収益性を上げ易いだろう。ただ、中には少量多品種でそれなりに収益を上げている企業もあるわけで、それをうまい具合に利用してコンサルタントが儲けたのがロングテイル理論がはびこった原因じゃないかと思う。つまり、悪く言えば机上の空論、絵に描いた餅であって実現性は乏しいものだ。

経営に係わって実際に資金繰りとかに携わってみればわかると思うが、商売で一番重要なことは「金を回す」ことだ。デッドストックと同義語と言っても構わない「ロングテイル」など、資金が潤沢な企業でなければ無理なことぐらい、普通の経営者ならわかるはずだ。このあたりは2年ほど前にロングテイルっておかしいよねで書いているのだけれど、もっと詳しくはアマゾンと、ロングテールに関する“大きな勘違い”に書いてある通りだ。理論じゃ金は回らないのだ。「ロングテイル」なんて、やれるものならやってみなって感じ。何をいまさら「ロングテイルは大嘘だ」なんだろう?



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posted by oyajiman at 2008年08月12日 22:30:00



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