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2008年07月07日

コンビニ弁当大苦戦の本当の理由は?

[つれづれなるままに]
コンビニの弁当が売れなくなってきているらしい。なんと7年間で半減しているというのだ。

J-CASTニュース : コンビニ弁当大苦戦中 この7年間で利用が約半分
(具体的な利用頻度の推移は 7年間で半減・コンビニ弁当利用率、低下中:Garbagenews.com 参照)

この記事では、売上減少の理由をコンビニそのものの売上減少や競合の増加と捕えているようだが、本当にそうだろうか。

一般的に売上が落ちていく一番の原因は、いうまでもなく「商品価値と値段がつりあっていない」こと、つまり「割高感」である。

コンビニの売上は、店舗壁面に並べてある商品で大多数を稼ぐらしい。要は「雑誌、弁当、惣菜、飲物」だ。中央の棚にあるのは思ったより売れないようだ。その中でも、単価のデカい「弁当」は、コンビニの超主力商品なのは言うまでもない。ただ、これは他の商品と違って消費期限が短いため、販売数を読み間違えると痛い目に合う。

ここ数年、コンビニ弁当は着々と値上げをしてきた。以前は500円あればとりあえず弁当と飲物が買えたが、今ではそうはいかない。様々な付加価値をうたって正当な価格であると見せかけているが、結果的には値上がりしているのである。

とはいうものの、コンビニ弁当の製造工場も、かつてのような低価格では採算が取れないところも多かったと聞く。防腐剤などを多用して採算割れを防いで来たのだろうが、こんな話(元記事はこちら)も出てきたりしてこれまでのような安かろう悪かろうは時代が許さない。となれば価格アップで改善していくしか道はなく、コンビニ弁当が付加価値増による価格アップ路線を歩んだのは当然の話なのである。

ただ、どんなに付加価値がつこうとも、価格がアップすれば販売数は減少するのが常である。売上自体は単価×販売数のなのでうまくいけば売上アップできるかもしれないが、そうは問屋が卸さない。セブンイレブンは弁当は堅調に推移していると言っているが、売上が堅調に推移しているというのであれば多分販売数は落ち込んでいるのである。

そもそも、コンビニで昼食を用意しようとしてあれこれ買えば、あっというまに700~800円近くになる。個人の財布の中身は急に増えることはない。ましてやコンビニ利用者はごく普通の所得の人が圧倒的に多いだろう。であれば近くの食堂で定食でも食っていた方がいいと思う人が増えて当然だ。実際はコンビニ弁当の競合が増えたのではなく、コンビニ弁当が草刈り場の価格帯の中にまで落ちてきたというべきだろう。

もともと作り置きの弁当は商売として非常に難しい。通常の食堂ではあまり無い消費期限切れによる廃棄ロス、容器代、更には販売拠点までのデリバリーコスト・・・予測が違えば一気に採算割れだ。現在のファーストフードのほとんどが製造販売形式を取っているのは、そのリスクを回避するためだと言っても良い。そんな弁当が何故あれほど安かったのか、既に「安全」に大きく舵を取った今のコンビニ弁当からは知る術もないのが恐ろしい。こんなネタもあるし・・・



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posted by oyajiman at 2008年07月07日 22:55:23



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