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2008年01月21日

新しいことに取り組むには

[つれづれなるままに]
ビジネスでよく耳にする言葉に「マンネリ化を防ごう」とか「新しいことにチャレンジしよう」というのがある。今までのやりかたを先入観なく見直し、様々な改善を進めていこうということなんだろうが、新しいことに取り組むことと同時にやらなければならない事を軽視しているような気がする。

やらなければならないことのひとつめは「捨てること」である。新しいことに取り組んでばかりいたら新しい仕事が増えていく一方で、そのうち処理能力を越えるのは時間の問題。食べたらうんこが出るように、新しいことを始めたら何かを捨てなきゃダメなのである。もっと言えば、新しいことに取り組むより今までやっていたことを捨てる方が難しい。俺は経営の根幹は「捨てること」だと思っているのだが、どうか。

2つめは「単純化・ルーチン化」だ。新しいことにどんどん取り組んで行く人は、今までのものを「捨てること」を同時に行っている人が多い。だが、ここで本来捨ててはいけないことまで捨てる人も多いのも事実。「捨てるだけ」は馬鹿でもできる。今までの作業を単純化・ルーチン化して生産性と効率を飛躍的に上げ、その余った余力で新しいものに取り組むことも重要なのである。そして、その単純化・ルーチン化したものの中で、既に必要のなくなったものを捨てていく。この「新規取り組み」→「単純化・ルーチン化」→「廃棄」というサイクルが基本で、このサイクルを考えずに「新しいこと新しいこと」と言うのは愚の骨頂なのだ。なぜなら「新しい取り組み」を単純化・ルーチン化することが「仕事を作る」ということだからだ。この段階の道筋をうまくつけられなければ、どんなに素晴らしい事も水泡に帰してしまい廃棄せざるを得なくなってしまう。

チャレンジ精神を盛り上げる経営者は多いが、「単純化・ルーチン化」と「廃棄」による余力の作り方を問う経営者は少ない。これは結局「楽して儲けろ」ということなんだけど、それは日本人の美徳に反するからなのだろうか。だけど「楽して儲けろ」こそがビジネスの基本だと俺は思う。


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posted by oyajiman at 2008年01月21日 00:54:34



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