Linuxからアホ話まで、何でもありでござる

2008年01月19日

権利者団体の言葉に重みなし

[だめだこりゃ]
「iPod課金」は「文化を守るため」——権利者団体が「Culture First」発表 - ITmedia News

この私的録音録画補償金については、適応枠を広げたい権利者団体と撤廃させたい電子機器メーカーの業界団体・電子情報技術産業協会(JEITA)で激しい攻防が繰り広げられているようだ。ITmediaで報じられているのだけでもこのくらいある。
「DRMあれば録音録画補償金は不要では」——JEITAが立場を説明
 ↓
「JEITAはかたくなで敵対的」──録音録画補償金めぐり権利者団体が公開質問
 ↓
「JEITAの対応、憤り禁じ得ない」と権利者団体 私的録音録画補償金問題で
 ↓
「録音録画補償金、抜本的な見直しを」とJEITA

文化庁は補償金には反対のようだ。
「DRMが普及し、補償金がなくなる未来」を文化庁が提示

こんな推移を頭に入れつつ今回の記事を読む。この権利者団体の発表したCulture Firstの行動理念は次のようなものだ。
流通の拡大ばかりが優先され、作品やコンテンツなど創作物を単なる『もの』としか見ないわが国の昨今の風潮を改め、世界に冠たる『文化』(Culture)が重要視される社会の実現を目指す。経済発展は情報社会の拡大を目的にした提案や計画が、文化の担い手を犠牲にして進められることがないよう、関係者や政府の理解を求めていく

まず、権利者団体という表現は不適切に思う。権利者団体ではなく利権者団体ではないのか?そう思うのも、この議論が「金を払わせたいvs払いたくない」ということに終始しているからだ。現状の議論には文化もへったくれもない。

そもそも「文化」とは、Wikipediaによると「人間が長年にわたって形成してきた慣習や振舞いの体系」の事らしい。そういう意味では、是非は別として「不正コピーの文化」だってあることになる。冗談はさておき、この利権者団体は音楽とか映像とか、メディアに記録されたものだけが文化と規定しているのかと聞きたいのだが、どうか。

この利権者団体がこれほどまでに騒ぐのは、コピー技術の進歩というよりも、直接的なメディア売上減少に伴う収入減の補填と、地デジ移行に伴う便乗値上げ的な意味合いが強いように思う。このような手枷足枷がますます売上ダウンにつながると考えない点が中間搾取利権者の素敵な所だ。

こんなくだらない議論より、著作権を持つ者に中間搾取者をはさまないで直接利益を渡せる方法でも議論した方がずっとましであろう。

こんな団体に所属しているところの不買運動でもしてみようか。

ブログランキング・にほんブログ村へ
posted by oyajiman at 2008年01月19日 00:55:51



コメント

コメントはありません

トラックバック

トラックバック
このエントリにトラックバックはありません
このトラックバックURLを使ってこの記事にトラックバックを送ることができます。 もしあなたのブログがトラックバック送信に対応していない場合にはこちらのフォームからトラックバックを送信することができます。.

コメントする