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2007年08月09日

あらゆる手段を使って逃げろ

[うんちくん]
知的好奇心解放 - マ儿コの日記 - レールから外れたら人生オシマイ幻想の被害者

結構な数の人間がわかっていても口に出せないのではと思うので、敢えて言わせていただきましょう。

かなりの人が困難を真正面から受け止めて戦っているようなつもりになっているのかもしれませんが、本当にそうでしょうか。断言させていただきますが、人生は正面から立ち向かう事の方が圧倒的に少ないです。戦う姿勢はあっても、そのほとんどが逃げることから始まっています。逃げるという言葉の持つイメージがネガティブなので、「回避する」と言い替えてもいいかもしれません。

例えば受験。自分の学力では絶対に入れない学校を受験しますか?普通は手が届く可能性のある範囲で選んでいるはずです。相対的な限定された世界の中で多少の戦いをしているだけです。自分にとって「がんばっている」という意識が心地よいので努力していると思いがちですが、現実はリスク回避から始まっています。

もし最短距離の帰宅路の途中にヤバい連中の溜り場があったとしたら、帰り道が多少遠回りになってもその溜り場から距離をとりませんか?正面から立ち向かうのであれば、このヤバい連中を蹴散らしてしまうべきでしょうが、まずそんなことはしません。これも立派な「回避」です。これはちょっとたとえがおかしいかな。

そもそも、勝てる見込みのないものに勝負を挑むこと自体がナンセンスです。勝てる勝負しかしなければ負けることはありません。勝てそうになかったら戦うべきではなく、逃げなきゃならないのです。そんな当り前のことを忘れている人が多すぎるように思います。竹槍では戦車を倒せないんですよ。武器が竹槍しかない状態で戦車に追っかけられたら、まずは逃げて危険回避するのが普通でしょう。回避しないと次の戦いの準備さえ出来ませんからね。

では、なぜ勝算もないのに勝負するのでしょう。それは、自分の力を過信してしまうこと、相手の戦力などの状況を見誤ることが大きな原因です。また、自分はこんな困難に立ち向かっているのだといった自己陶酔は厳禁です。このような感情は判断を不正確にさせる大きな要因となります。ドライに客観的に勝てる可能性を計測し判断する、「敵を知り己を知らば百戦危うからず」とはそういう事です。

「まずは逃げてしまえ」という考えを卑怯だとかずるいとか感じる人は今までに変な思考回路を埋め込まれていますので、あなたにそういう教育をしてくれた人とは距離を置くことをお薦めします。まず教えなければならないのは、自分を守る術でなければいけません。自覚しているか否かにかかわらず、その人はあなたがとても大きな犬に追いかけられたときに逃げ道を塞いで「あの犬を倒せ」と言う人であり、あなたを滅ぼしてしまう人です。

回避する場合は
1、不必要な戦いはしないこと
2、回避策はあらかじめ複数持つこと
3、回避するときは最適な回避策を選択すること
4、やみくもに逃げるだけではなく、次の一手も考えながら回避すること
といった事を念頭に回避すれば良いでしょう。逆説的になりますが、この「回避策」がいわゆる「レール」であって、この「レール」を多数持つ事が「よりよい解決」につながるのです。

人は自分一人で責任を負うのがつらいため、何かあれば人のせいにします。こうなったのは敷かれたレールを進んでしまったせいだとか言いたがるのは、こんな自体を招いたのは自分のせいじゃないと自分を正当化したいためでしかありません(ただし、これも一種の「回避策」です)。

全て自分で決め全て自分で受け止めるのは辛いことです。耐え切れないと感じる人も多いかもしれません。だからこそ逃げなければならないのです。それに、よほどの犯罪などに手を染めない限り、どんな失敗したって数人の人から責められる程度じゃないですか。そんな責めからはさっさと逃げ出せばよろしい。耳を塞いで責める奴に会わないようにすればいいだけです。一番の問題は自分を責めてしまう自分自身にあります。自分で勝手に願望し、願望を実現出来ない自分に腹を立て失望し、そして自分を責める。自分で勝手に決め込んでいるだけなのに、おかしい話ですよね。自分は自分で逃してやらなきゃ、誰が逃してやるんですか?

今走っているレールは一本でも、敷くレールは一本じゃないんですよ。そして、そのレールをどう敷くのか、どこを壊してどこに繋げるのか、どこでポイントを切替えるのか、それを決めるのは自分です。ループしたって構わないし、バックしてもいい。長い時間止まっていても構わないのです。自分という列車が走っていく様を見るのって楽しくないですか?それを生きがいって言うんじゃないのかな。


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posted by oyajiman at 2007年08月09日 01:49:46



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