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2006年01月05日

ムラサメソードを科学する

[うんちくん]
さて、先日放送された里見八犬伝、なかなか評判がよいようだが、俺としては特に面白いとも思えなかった。とにかく甘いんだよね、雰囲気が。

と言う事で、村雨丸について少々薀蓄をたれてみよう。この村雨、架空の剣としてはかなり有名な部類に入る。Wikipediaにも村雨できちんと登録されている。ただ、妖刀としての知名度は圧倒的に村正の方が上だろう。

鞘から抜くと刀身に露が浮かぶと言われるこの村雨、果たして現実的に作ることは可能だろうか?

刀身に露が浮かぶのは、結露するためだと思われる。ゆえに鞘もしくは柄の部分に冷却装置を装備すれば、鞘から抜いた時に刀身に露が浮かぶだろう。この露は、切りつけた時に潤滑剤の役目を果たすため、切れ味もすこぶる良くなる可能性がある。

さて、TVでは切りつけた時に水がほとばしるような演出がされていたが、果たしてあのようなことは現実的に起こるのだろうか?

空気中の水蒸気は結露でもその姿をあらわすが、大きな気圧の変化でもその姿をあらわす。高い山にぶつかって上昇気流となった空気が、上昇と共に気圧が減少し雲になる。刀も飛行機雲と同じような原理で、刀を切りつけた時に水蒸気が形になって現れることがあるかもしれない。刀身を飛行機の羽根のような綺麗な流線型に加工し、空気を切り裂いた時に大きな負圧が生まれるようにするのである。当然ジェット機並みの切りつけるスピード、最低でも時速500Km程度が必要であると思われる。

しかしこれでも多分人間の目に見えるまでのものにはならないだろう。水がほとばしるなんて夢のまた夢である。

ではどうすればよいのか。

刀を凍らせれば良いのだ。刀を思い切り冷却し、刀身に比較的厚い氷の皮膜を作る。そして柄に近い部分は人体の熱をヒートパイプなどを使って熱を伝え、氷が解けるようにするのである。そうすれば水がほとばしるようになるだろう。

その氷を維持するためには、当然空気中の水蒸気をすばやく大量に吸着できなくてはならない。そのため、刀身はかなり幅のある日本刀とは似ても似つかぬ形、どちらかといえば中国刀に近い形態であるのが理想的である。効率的に水蒸気を吸着させるために、刀身には細かなフィンをつけるのが望ましい。

問題は切れ味である。氷の張り付いた刀など切れるはずも無い。そこで村雨は刀身そのもので切ることをあきらめ、ダイヤモンドを溶着させた糸ノコのようなものをチェーンソーのように回転させ切れ味をつける事にする。水はその細い刃が焼ききれるのを防ぐ潤滑剤なのだ。

結論として、村雨は中国刀のような形をした細身の刃を持つ冷凍装置内蔵チェーンソーだったのではないかと思われる。

んなわけねーよな。

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posted by oyajiman at 2006年01月05日 09:17:39



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