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2005年12月30日

地震での新幹線脱線でも同じ事言えよな

[うんちくん]
MSN-Mainichi INTERACTIVE 社説:特急転覆 安全管理で浮ついてないか

この事故、兵庫・尼崎の事故と同じレベルで捕らえるのが正しいとは思えない。局地的な突風を予測できる人などいるのか?丸山レベルのプロゴルファーを運転士にしたらいいのか?

風速20mなんてちょっとした強い風のレベルだ。時速100Kmとなれば1秒間に27m以上進むのである。風より早いのだ。風速20m・時速100Kmで向かい風になれば相対速度では47mである。逆に追い風では7mにしかならない。そういう中でも通常は十分安全に運行できるのである。

安全基準というのはあまりにも特殊な事情まで考慮しているわけではない。現場付近の風速計で大丈夫となれば、後は経験則でそのまま行くのが普通だろう。それを風の息づかいを感じていれば、事前に気配があったはずだはあまりにもひどい言いがかりだと思う。

大体兵庫・尼崎のような大事故の後は普段以上に安全に敏感になっているはずで、安全管理がルーズになっていたとは思えないのだが、如何か。

五感を鋭敏にして安全を確認するのが、プロの鉄道マンらの仕事というものだというのもどんなものかと思う。この社説を書いた人は、そんな職人芸を全ての人に望むのか。人間の五感を補うデータがあって、それを元に判断するのが普通であろう。繰り返しになるが、そこにはある一定の安全確率を確保した基準があるわけで、その基準が100%であるはずはないのだ。逆に、個人的な勘で安全と判断され運行されたら、それこそたまったもんじゃないと思う。

こんな社説を書くのであれば、地震での新幹線脱線についてもプロなんだから地面の雰囲気を察し徐行すべきだったと言い切ってもらいたいものである。

規制緩和によるコスト削減が安全面の不安を招いていることに警鐘を鳴らしているようだが、では、どうやって安全性を上げれば良いのか。マスコミに何か知恵はあるのか?過去のように規制を厳しくすれば解決する事なのか?

この際、公共交通のすべてについて、安全対策を総点検すべきである。と結んでいるが、どこがやるのがいいのかまでは書かれていない。

非常にうがった見方だが、俺には今まで良かったのを変えるからだと言っている風にしか読めない。出た小便が黄色かったみたいな報道だけしておいて、そりゃないだろう。こういうことが起こる前にもっと警鐘を鳴らしてから書いてもらいたいものだ。

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posted by oyajiman at 2005年12月30日 14:43:56



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