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2005年06月07日

買手先候補

[だめだこりゃ株式会社]
銀行の回し者は、以前不動産関係の仕事の従事していたため、そのつてを頼って買手候補を見つけてきた。この回し者は自分の出身行の回収額を最優先で考えていた為、そのボーダーラインから話を持ちかけていたようだ。そのため、その候補は今まで交渉してきた相手よりかなりの高値をつけてきた。

その値段を聞いた経営者は小躍りした。だが、その値段はあくまで決定ではなかった。当然である。きちんとした調査をしない上で価格などつけられるはずはない。

この候補は、最初はちょくちょくだめだこりゃ社に顔を出すほど乗り気であった。だが、安い買い物ではない。価格に妥当性があるのか否か、この候補先はわかっていないようだった。当然この候補は、専門家にだめだこりゃ社の物件の調査を依頼した。そして、調査が進むにつれ、次第にこの候補先のトーンはダウンしていったのである。

銀行の回し者は、あまりにも交渉がお粗末であった。今までこの回し者の言う事はみんなが従ってきたのだろう。だが、それはこの回し者の後ろには金融機関の姿が見え隠れしているため、みんなしぶしぶながらも言う事を聞いているだけなのだ。この回し者の力ではない。それを自分の力と勘違いしていることが、全て交渉をおかしくしていったのを、この回し者は気がついていなかった。いい年をして情けない話である。この交渉力のなさが、この後も大きく響いていくのである。

結局この候補先の価格は、この回し者がもくろんでいる価格を大きく下回ることになってしまった。だめだこりゃ社は、新たな買手候補先を見つけなくてはならなくなってしまったのだ。

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posted by oyajiman at 2005年06月07日 00:20:00



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