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2005年04月23日

資金ショート

[だめだこりゃ株式会社]
B社との交渉は、某取締役の妨害とも思われる対応で遅々として進まなかった。しかし、その間にもだめだこりゃ社の資金繰りはどんどん悪化していった。

交渉に入って既に半年が過ぎた頃、ついにだめだこりゃ社の資金が底を突く日が来た。この日は半年も前にB社が予測していた日とほぼ同じくらいであった。予測された資金ショートの前に決めてしまいたかった話のはずだが、某取締役に伸ばしに伸ばされた結果、ついにその日が来てしまったのだ。

だめだこりゃ社の経営陣は焦った。とにかく金をつながなくてはならないのだ。高飛車だった某取締役もさすがに焦ったようで、B社に直接出向き、何とか支援をお願いしたいと言い出す始末であった。しかしB社とて慈善事業をしているわけではない。金を貸してくれと言われて「ハイわかりました」などと言うはずもない。

B社はなかなかしたたかであった。だめだこりゃ社からの資金援助の申し入れに対し、「監査を入れて調査の上判断したい」と回答してきたのだ。それは何を隠そう、資金援助の申し立ての回答のためではなく、今まで調査出来なかった分を一気に取り戻そうとしているだけなのだ。大体、潰れるかもしれない会社に金を出すバカがどこにいるというのか。未回収になる可能性のあるところに、金など出すはずがない。また、変な融資などしたら、それこそ株主訴訟を受けるかもしれないのである。

そんなこともわからないだめだこりゃ社の経営陣は「うちが潰れるとB社も困るんだから出してくれるはずだ」などと甘い考えを捨てきれていなかったのである。

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posted by oyajiman at 2005年04月23日 09:59:00



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