さて、Nucleusへの移行も落ち着いたし、Nucleusの備忘録でも書き留めておこう。(VineLinuxの場合)
1 Nucleusのインストールの前に
1-1 環境の確認
インストールの前に、サーバの環境を確かめておく必要がある。PHPとMySQLは必須。
VineLinuxであれば下記のコマンドを入力してみるとよい。
[vine]$su -
[vine]#rpm -qa|grep php
php-4.3.10-0vl2必須
php-mysql-4.3.10-0vl2必須
php-apache-4.3.10-0vl2必須
…
[vine]#rpm -qa|grep MySQL
MySQL-server-4.0.23-0vl0必須
MySQL-client-4.0.23-0vl0必須
MySQL-shared-4.0.23-0vl0
…
もし何も出てこないようであれば、aptでインストールする。
新規にPHPをインストールした場合はapacheを再起動させておくことも忘れずに。
[vine]#/etc/rc.d/init.d/httpd restart
1-2 PHPの設定
PHPがインストールされていれば、/etcディレクトリにphp.iniという設定ファイルがあるので、それを編集する(主に文字コード関係)。
UTF-8の場合の例
[mbstring]
…
;mbstring.internal_encoding = SJIS
;mbstring.internal_encoding = EUC-JP
mbstring.internal_encoding = UTF-8
…
;mbstring.http_output = SJIS
;mbstring.http_output = EUC-JP
mbstring.http_output = UTF-8
…
;mbstring.encoding_translation = Off
mbstring.encoding_translation = On
設定の確認は、/home/http/htmlディレクトリの中にtest.phpのようなファイルを置いて、ブラウザでアクセスしてみればわかる。
例 test.php
<?php echo phpinfo()?>
<?php echo phpinfo()?>がそのまま表示されてしまうときはPHPがうまくインストールされていない場合なので、再度PHPのインストールに不備がないか確認されたし。
うまくPHPの設定が表示されたら、mbstringのところの文字コードが設定したものになっているか確認する。設定した文字コードになっていればOK。
1-3 MySQLの設定
MySQLをインストールしたら、MySQLを起動させる。
[vine]# /etc/rc.d/ini.d/mysql start
次にデータベースを利用可能にする。これについてはMovableTypeでMySQLを使う場合と手順は全く同じだ。このサイトの
MySQLへの移行の「データベースの準備」を参照のこと。
2 Nucleusのインストール
Nucleusのインストールは極めて簡単。あっけないくらいだ。
まずは
Nucleus CMS JapanからNucleusのアーカイブを取ってくる。UTF8版とEUC版がある。当然PHPで設定した文字コードにあわせること。
アーカイブを展開してちょっとした準備をする。もし自前のサーバであれば、次のようにする。
[vine]$ su -
[vine]# cd /home/httpd/html
[vine]# mkdir nucleus ← Nucleus用のディレクトリを作りたい場合
[vine]# cd nucleus
[vine]# unzip /ダウンロードした場所/Nucleus3.1_ja_utf8.zip
[vine]# chmod 777 media/
[vine]# chmod 666 config.php
あとはブラウザでinstall.phpにアクセスして、必要な情報を入力すれば完了。あっけないくらい簡単。
インストールの詳細は
マニュアルページにあるので、そちらを参照のこと。
最後にconfig.phpのパーミッションを変更して終了。
[vine]# chmod 444 config.php