Linuxからアホ話まで、何でもありでござる

2016年12月27日

キャッチーなタイトルは嘘ばかりだな

[これでいいのか]
でました内部留保あるんだからもっと使え理論。
電通の内部留保は過去最高の8千億円=いますぐ社員倍増でき過労死招く長時間労働の解消可能
いいたいことはよく分かるし、決して電通の肩を持ったりはしないけれど、「内部留保を吐き出したら、いますぐにでも社員を2倍以上増やすことが可能」には全く同意できない。なぜなら、社員を2倍にしたら1年で内部留保が0近くなり、2年目にはど赤字に転落するからだ。そんなの提示されている「電通の内部留保」というグラフを見たらわかるだろうに。

その検証は次の通り
電通の社員 43,583人
電通の平均年収 1,301万円
推定される電通の人件費 4万3,583人x1,301万円=5,670億円

社員を2倍にしたら・・・
電通の社員 87,166人
電通の平均年収 1,301万円
推定される電通の人件費 87,166人x1,301万円=11,340億円(+5670億円)

純利益がそのまま内部留保に当てられるとして、提示されているグラフから読み取れる電通の2011年~2015年の5年間の年間平均利益は
(8098億円-5684億円)÷5年=482億円/年

である。

こんな状態で人件費が5,670億も増えたら2年で倒産だろ。よって、利益をそのまま人件費に当てたとしても、増やせる人数は
年間利益482億円÷電通の平均年収1,301万円=3,704人(8.5%)

こんなもんだ。もしこの記事の通り倍増させて倒産したら、なんと87,166人が路頭に迷うことになる。この記事を書いた人はそこまで考えているのだろうか。

こういう悪意に満ちた情報誘導ってどうなんだろうね。キャッチーな「電通はいますぐ社員倍増できる」みたいな言葉だけが独り歩きするように仕向けているだけに見える。

こういうあまりにひどい記事は載せちゃだめだろ。>BLOGOS


ブログランキング・にほんブログ村へ
posted by oyajiman at 2016年12月27日 22:00:00



コメント

コメントはありません

トラックバック

トラックバック
このエントリにトラックバックはありません
このトラックバックURLを使ってこの記事にトラックバックを送ることができます。 もしあなたのブログがトラックバック送信に対応していない場合にはこちらのフォームからトラックバックを送信することができます。.

コメントする