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2016年04月16日

それは電力あってこそできることだよね

[つれづれなるままに]
熊本を中心とした大地震は、あの311の記憶を否が応でも蘇らせてくれる。余震もまだまだ続いているし、明日からはまとまった雨も降るようだ。

そんな中、こんな記事を発見。
ASCII.jp:震災でITはどれだけ強くなったのか? 熊本からの報告
うん、傍から見ていて、今回の地震は情報伝達が比較的うまく行っているように見える。で、上記のような記事になるのだろうけど、やはりみんな根本的なところが抜けているんだよねと言わざるをえない。俺が311の頃に書いたエントリがこれ。

やっと電気が来た 2011年3月14日
いや、だから災害時はTwitterなんてムリだって 2011年03月19日

何が抜けているか。それはタイトルにも書いたが、全ては電力あってのことだということだ。311の時は大規模な停電が続き、電話はもとより携帯の基地局も停止した。携帯端末の充電もできない状況だったし、ガソリン等の燃料の入手も困難だったので、自家発電機とかでの電力確保も難しかった。サーバも止まるし通信インフラも動かない。端末も電池切れ。そんな状況ではTwitterだLINEだとか言う以前の問題なのだ。多分これは被災地のどまんなかにいないとわからないことだと思う。

いまでは今回のような大規模災害時には、NHKがネットで見れる。これは良いサービスだ。だけどこれも全部電力ありきだ。電力が切れたら情報源は唯一乾電池で動くラジオなどしかない。それも乾電池が切れればおしまいだ。そんな状況を想像してみてほしい。電気って一番復旧が早いインフラだけど、大規模になれば復旧のスピードも落ちてしまう。結局、電気供給が途絶えた時の話ってなんにもされてないんだよね。

だから、上記のような記事を見ると「外野は気楽でいいよな」と本気で思う。というか、こういうのってその殆どが野次馬向けサービスのような気がしてしまうし、その野次馬がワイワイ騒いでいるようにしか見えないのだが、どうか。


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posted by oyajiman at 2016年04月16日 22:00:00



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