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2015年05月08日

人はなぜ自己啓発本を読みたがるのか

[つれづれなるままに]
世の中を見渡すと、自己啓発に関する本がやたらめったら多い。なんでこんなに多いのかと考えてみると、理由は2つだろう。

ひとつは「根拠の無い自信」だ。上司に怒られたり良かれと思った提案が否定されたりすると、その理由を相手に見出すことがある。上司はわかっていない。俺の意見を採用しないなんて損失だ。殆どの人が多かれ少なかれそう思う。それはすべて根拠の無い自信が根底にある。俺は出来るんだ、そういう意識だ。この失敗を繰り返さない方法を探るために自己啓発本を手にする。

もうひとつは「自己弁護」だ。上の根拠の無い自信に通じる部分も多いが、否定された自分のほうが正しかったと思いたいために似たような話を探すのである。「俺は認められなかったが、かの本では同じようなことをやって成果に結びつけている。だから俺の話も間違っていないのだ。」そう言いたいのである。

このふたつに共通しているのは、いずれも単なる自己満足のためだけであることだ。美味しい料理が食いたい、気持よく眠りたいといったレベルの要求にかなり近い。

だからこのような自己啓発本を読みあさるだけでは頭でっかちになるだけで何の得にもならない。なぜなら、すべての事柄が相手があって初めて成立することばかりだからだ。自分のことだけを考えている人の話が相手にうまく伝わるとは思えないのである。そして、うまくいかないからますます自己啓発本に手を出す。こうやって自己啓発本は売れていくのだろうと思う。

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posted by oyajiman at 2015年05月08日 23:55:00



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