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2015年04月19日

お前は誰と戦っているんだ?

[つれづれなるままに]
知人から聞いた話。

その知人の会社に不思議な部長がいるらしい。特段業績を上げた気配もなく能力もさほどない。あるのはパワハラまがいの部下への叱りと取締役への見え透いたゴマすりだけ。ゴマをする姿を、部下は「手から煙が出てる」と表現している。手を揉みすぎて今にも煙が出そうだかららしい。うまいこと言うもんだと思う。

彼の手法は極めて簡単で、相手を陥れて相対的に自分の評価を上げるのだという。また、「部下の手柄は上司のもの、上司の失敗は部下の責任」を地で行くらしい。何かミスがあれば烈火のごとく部下を叱咤し、良い話があれば「私が指示してやらせました」という。あまりのパワハラのせいで辞めた人は数知れず。そのくせ理解力に乏しく部長職ながら経営数値はほぼ読めない。文章も支離滅裂で何を言いたいのかさっぱりわからない。そんな的を得ない自分の意見は押し付けるが人の話は聞かない。

彼は自分を「デキる奴」と演出しているのだろう。何も考えていない人と実態を見れない人はその演出にすぐ騙されてしまう。人を騙すのは思ったより簡単で、相手が喜ぶ話をしてちょっとしたおみやげをあげるだけでいい。飯を奢り、ちょっと褒め、そしてもっともらしい話をすればいいのだ。だが、そんな上辺だけではいずれ見破られてしまうのが普通だ。彼はその薄っぺらさを見せないよう日頃から最新の注意を払っている。自分の非になるようなことはいち早く察知し人のせいにする。この危機察知能力は本当に素晴らしい。惜しむらくはその能力が会社の利益のためでなく、自分の評価を上げるためだけに使われていることだ。

類は友を呼ぶというのは本当で、彼の下には彼と同じようなタイプしかいない。だから彼の部下は一向に育たず部内の雰囲気も悪い。全ては自分を取り繕うため、自分だけのためだということがほぼ全ての社員にバレているのに、である。

今までの彼の上司は何を見ていたのか。どうすればあんな人間を「出来る」と認識できるのか。温厚な知人に「あんな人が本当にいるとは思わなかった」とまで言わせる始末だ。

こういう人は誰と戦っているのだろう。自分がいちばん素晴らしく、全てが敵だとでも思っているのだろうか。友人も少なく頼れる仕事仲間もいない。知人がつぶやいた、何を楽しみに生きているのだろうね、という言葉に思い切り頷いてしまった。

いつも見えない何かと戦っている『威張っている人』との上手い付き合い方 - NAVER まとめ


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posted by oyajiman at 2015年04月19日 22:00:00



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