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2015年04月17日

話が伝わらない人の話

[つれづれなるままに]
これまた友人から聞いた話。

友人の部署には若い社員が2人いる。1人は男性で20代後半、1人は女性で20代前半らしい。部内のメンバーからは若い男性社員のほうが評価が高いらしいが、友人は違う意見を持っていた。

なんだかさぁ、喋ったことが全く理解されていないんだよね。資料の作成とかでは俺はかなり具体的、いや、具体的というよりほぼ言われたとおりに作ればいいというようなレベルで話をしているのだけれど、出来てきたものは100点満点で30点といったものばかりなんだよ。
友人は最初のうちは他の社員に言うようなレベルで指示を出していたらしいが、その段階で出てくるものは100点満点で10点程度の出来だったという。まず日本語がおかしく、報告すべき重点ポイントが全く分からないものばかり持ってくる。しかたがないので少し具体的な指示に改め再提出させるがダメ。こりゃたまらんと、ほぼ言われたとおりに作ってくればいいような内容を話すがその通りできないのだと言う。

少し前、その社員がやっている業務を見直すため、個別の業務でどんなことを注意しているのか箇条書きにして提出せよいう指示を出した。出てきたものは「発注書、確認書、見積・・・」といった提出書類の列挙だけ。「いや、だから、たとえばさ、この書類、最初に誰が作って誰に提出して、誰が最終承認しているの?で、キミの前を通るときに、絶対に抜けちゃいけないものは何でそれを何を持ってチェックしているの?」と聞くとまともな答えが帰ってこなかった。

ある時は、業務手順が悪くやたらと時間がかかっていたので順番を変えるよう指示を出したがきょとんとしていたという。どうやら順番を変えることで効率が上がることにさえ気がついていなかったようだ。

このあたりで友人は「なにかおかしいな」と思い始めたらしい。なぜこんなに話が伝わらないのか、なぜ日本語がおかしいのか、なぜ自分の業務の見直しも出来ないのか・・・

友人は人事部に行って部内の社員の学歴を全て調べてみた。友人の会社はまだまだ大卒者が少ないので、出身高校を調べその学校の偏差値を比べてみたらしい。その結果は恐るべきもので、仕事のスキルはほぼ例外なく偏差値に比例していた。問題の彼の高校は偏差値37でほぼ最低クラスだった。きちんと話のわかる人間は出身校の偏差値もそれなりに高く、低い高校の出身者は理解力も実行力も偏差値と同じレベルだったのだ。

人間は毎日考えていればその進歩のスピードに差はあるが、少しづつでも良い方向に行く場合が多い。だが、スタート時点でかなりの差がある場合、それを補う為にはどれくらいの時間を要するかわからない。彼が一般的なレベルになるのはいつの日だろう。友人はそう思うと、軽い絶望感を覚えたという。


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posted by oyajiman at 2015年04月17日 22:00:00



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